黄巾党の先鋒隊は既に洛陽城郭へと「キッ、キキキ」、「キャ、キャ」と甲高い声を威勢よく上げつつ、とりついている状態だから。敵は自分達の持つ剣や戟、矛だけじゃない。
まあ、中にはさ、ツルハシや鍬、スコップを持っている者達もいるから、洛陽の城郭を破壊……。城郭の耐久値をドンドンと下げてく。
だから黄・巾・党・の・証・である黄・色・い・頭・巾・と甲冑を身に纏う派手な容姿の敵の騎兵隊達が、敵の将の魔法スキル鋒矢の陣にて、漢の最大の都市であり、首都……。人口の方もダントツに多い、何太后さまの耐久値が下がりつつある、洛陽の城郭へと何度も突撃攻撃を加えてくる。まあ、きたのだけれど。
僕が先ほど説明をした通りで、黄巾党は皇甫嵩将軍と于禁将軍の二人に中腹の隊を攻撃されたことで、洛陽の城郭を攻撃することを辞めて、後ろにいる仲間達の動向を確認し始めるから、敵の先鋒隊の勢いは完全に止まる。