「そうだよ、僕だよ……。李儒ではなく理君だよ」
僕は片目を覆る眼帯が飛び外れそうなぐらい驚いている夏侯惇姉さんへと微笑みながら、ゲームの主さまだと告げる。
「いや~、噂には聞いてはいたけれど。李儒が理君だと言う話しは本当だっただな」
「そうだよ、惇姉さん。驚いた?」
「うん、驚いた」
「そうか、そうか」
僕が前世の
そして
「理君は凄いな、あのお飾り太后様をちゃんとお仕事できる人にしたのだから、偉い。素晴らしい」と褒めてもらった。
だから僕はやっと自分がした偉業……。お飾り太后、駄女神さまを一皮剥けさせたことで実感が湧いてきた。
「そ、そうかな?」
僕は照れくさそうに惇姉さんに尋ねた。
「うん、そうだ! すごいぞ!」
惇姉さんは再度僕のことを褒め称えてくれた。
だから僕は「よーし! 今度もがんばるぞ!」と、自分の覇気を上げるから。
「さて理君は董卓の軍師の筈なのに何故、何進から仕事が貰えず、引き篭もり生活を続けている孟徳の所にきたのか? 御姉様に素直に言いたまえ」
惇姉さん微笑みながら僕に尋ねてきたのだった。
◇◇◇