第101話 盲夏侯! (1)
「お前等何をやっているのだ。本当に?」
僕が、うりゃ! おりゃ! わりゃ! で。
曹操孟徳が、いやぁ~、ん、ばかぁ~! そこは駄目よ~! と二人仲良く大汗──! いい汗をかきながらプロレス……。まあ、仲良く、僕が三國志オンライン戦記をプレイしている時のメインキャラが生意気に主に逆らうから折檻と言う名の愛情を注いでいると。
僕の耳へと何処か懐かしい、聞き覚えのある声がしたから。
僕は曹操孟徳を貪り尽くす行為を辞め、自分の顔をあげれば「あっ!」と驚嘆するから。
僕に続いて曹操孟徳の奴も女性の姿……。ダークエルフの大人の女性の優艶な容姿を見て「あっ!」と驚嘆してしまう。
でッ、その後は二人仲良く。
「惇ねえさん!」
「惇~!」
片目……。独眼竜のムチムチと魅惑的な肢体を持つダークエルの御姉さま……。
それも三國志ファンならば誰でも知っている一騎当千万夫不当の強者……。夏侯惇の名を曹操孟徳と二人仲良く呼べば。
彼女……。夏侯惇姉さんは驚愕しながら。
「も、もしかして、理君か?」と尋ねてきた。