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第100話 治世だから能臣? (8)

「……ん? ああ、僕はスマートフォンへの画面の中から理君が何度も僕達電子の精霊達の魅惑的な容姿を見ては自慰行為をしているのをチラチラと見ていたからね、匂いはわかるのだよ」


 今度は曹操孟徳、僕の顔が真っ赤になることをケラケラと笑いつつ平然と告げてきたから。


曹操孟徳~、お前、マジで見ていたのか?」


 僕は真っ赤な顔で憤怒しつつ、重圧ある声音で唸りつつ尋ねた。


「うん、見ていたよ……。若いって良いな~と。僕はその都度何度も思ったよ。それと理君可哀想とも思ったかな? あっ、はははははは」


 曹操孟徳は僕の恥ずかしい様子……。絶対に他人には見られたくない、あの切なく悲しい、哀愁漂う背を何度も見ては悪態をついていたと僕に説明をしてきたのだ。


 それも三国志一の英傑さまは、高笑いをしながら主の僕のことを揶揄してきた! 多分喧嘩も売ってきたと思うから?


 僕は高笑いを浮かべる曹操孟徳の背後へと瞬時に忍びより──。そのままをうりゃ、うりゃ、とおこなう。



 だから曹操孟徳の口から。


「うぎゃ、ああああああっ!」と。

「理君~、痛い! 痛いよ! 助けてぇ~~~! 何でも言うことを聞くからぁ、ああああああっ!」と絶叫が吐かれ続けるのだった。




 ◇◇◇



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