第99話 治世だから能臣? (7)
「曹操は、最初僕はダークエルフの少女に変身していたのにさ。何で僕だと一目見て気がついた訳?」
僕はふと思い出し、曹操へと尋ねてみた。
「……ん? 僕?」
「うん、そうだよ。曹操」
首を可愛く傾げる彼女へと僕は尋ねてみた。
「う~ん」
曹操は僕の問いかけに対して腕を組み考える人へと変化して呻り始めだした。
だから僕はこちらの世界の俺嫁の様子を窺っていれば。
「……匂いだよ。匂い……。僕はダークエルフの精霊だから理君の匂いが全部わかる。わかるのだよ。もうそれこそ? 理君の何の匂い、オスとして発情した時や〇種の匂いも全部わかるよ。あっ、ははは」
曹操も僕や董卓閣下と変わらない未成熟なチイパイで胸を張りつつ、高笑いを始めるから。
「マ、マジで凄いな、曹操は……。僕のそんなところの匂いまでわかるんだ……。マジで凄い」と感心すれば。