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第91話 やぁ、久し振り?(4)

 董卓閣下に続くように董旻さんや李粛……。ここからは割と知っている人も多いいはずの、あの三国志の覇王曹操をあと一息まで追い込んだ徐栄や張繡……。


 その張繡に曹操討伐の指示をだし、あの悪来典韋を討ち取ることに成功した軍師……。


 その他にも長安の都を占拠するようにと僕の後釜軍師をした三国志切っての策謀家の軍師賈詡ちゃんや、彼女の指示で長安に居座る呂布を追い出すことに成功……。


 でも都を占領した後は、宮殿内を我が物顔で歩き、劉家の財宝を略奪……。後宮内の女性達にも誰構わず手を出し、凌辱行為を続けたがために、人心の心が離れ三日天下に終わった李傕と郭汜のダメダメコンビや閣下の婿さまだった牛輔に董卓軍切っての猛将……。無名だった関羽雲長のことを侮ってしまい失態を犯した華雄や、閣下への謀反が失敗に終わり、捕らえられた曹操を助け、逃がし。あの呂布の軍師までしていた陳宮……。その他諸々の者達も董卓閣下だけ日本で暮らすから汚い! 卑怯者! 流石漢を衰退させた張本人の悪しき魔王だ! と、みんなが罵り始めるから。


李儒理樹……」


 董卓閣下が困った顔で僕の名を呼ぶから。


「はい、はい、わかった~。みんな静かに~。静かにするように~」


 僕が董卓閣下の代わりに、元仲間達へと静粛にと告げた。


 でもワイワイ! ガヤガヤ! ワァワァ! と、みんな不満を叫び、喧騒が収まらないから。

 僕は「ペッ!」と床に唾を吐く悪態をつくと。


「わりゃ、あああっ! お前等~! えぇ加減にせぇよ! この僕に喧嘩を売っているのかぁ、あああっ!? 静かにしろと言ったら、静かにしろ~! わかったかぁあああ!? これ以上大騒ぎをしたら、お前等の穴と言う穴に僕のアレを打ち込んでやるからな! わかったか、お前等ぁあああ!?」


 僕は閣下への不満で喧騒化している元同僚達へと生前のよう悪態をつきつつ怒声を吐いた。


 これ以上暴れるならば体育会系らしく昭和の以前……太古まで続く、体罰の刑を与える。


 だから静かにしろ! お前等はみな僕のダッちゃんなのだから黙れ! シャラップ! と荒々しく告げる。


 シ~ン!


 シ~ン! シ~ン!


 シ~ン! シ~ン! シ~ン!


 するとこの通りだ! 生前のように僕の下知を聞いたみんなは一斉に起立──! となるから。


「はぁ~」と僕は呆れ顔で嘆息を漏らして。


「閣下?」


 僕は生前から傀儡していた自分の上司へと声をかける。







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