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第78話 ちょっと話を遡りします(2)

「えっ、えぇ、ええええええっ! なっ、何だぁあああっ! これわぁあああっ! マジでぇえええっ! 嘘だろ~~~!?」


 僕は三國志オンライン戦記の運営会社のサポートセンターからの回答メールの内容に目を通して驚愕して絶叫を上げる。


「理樹ー! 煩いわよー! 一体どうしたの?」


 家の母親から下の階──。リビングから不快な様子で罵声を吐かれるほど、あの日の午後は声を大して叫んでしまった。


「うぅん、何でもない、何でもないよ。母さん……。只虫が窓から入ってきただけだから大丈夫だよ」


 僕はあの日、母親に対して笑って誤魔化した記憶がある。


 だって学校の予習や復習もしないでアプリケーションゲームばかりしているとなれば。僕は母親にスマートフォン取り上げ、差し押さえられる可能性が大だから、とにかく笑い誤魔化した。


「うぅ~ん、そうなの? 分かったわ、理樹……。余り大きな声をださないように、母さんも驚くから。分ったわね、理樹?」


 プンプンと母親が僕のことを叱りたくなるほど声を大にして叫びたい内容運営会社のサポートセンターからの回答メールに記載されていた。


 でッ、その後僕が地団駄を踏みながら泣きたくなるほどの記載内容はこんな感じなのだ。


〈三國オンライン戦記サービス停止のお知らせ〉


 平素より弊社の製品三國オンライン戦記をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。


 突然ではございますが、この度、三國オンライン戦記は、幽子・電子の女神達第三者からのサイバー攻撃を受け、ウイルス駆除の為に。急ではございますがサービスを終了させて頂く事になりました。


 と、僕が目を通して見ると、こんなふざけた内容文が運営会社から送られてきてきていたのだ。


 でも僕自身は全然納得できない。だってそうだろう? もしも仮にみなさんが僕と同じ立場になってみるとよくわかる。今まで沢山の課金をしてはガチャガチャ回してきた僕だよ。それもあの日の前日にもゲーム内のキャラガチャを回していた。


 だから僕自身は短気なところがある……と言うか? 僕はみなさんも知っての通りで、あの漢帝国を滅亡へと追い込んだ董卓仲頴の片腕で策を弄した悪しき黒の宰相李儒の転生者だから。あの日の運営会社のくだらないメールなど、全然納得できないので再度運営会社へとメールを送りつけてやった。


『今回のサイバー攻撃による大規模メンテナンスの終了予定はいつですか?』


 まあ、こんな感じでね!?


 しかしだ! 運営会社のサポートセンターからは。


『ゲームの復興は未定です……と言うか? ゲームの配信は永遠に終了だと記載されていませんでしたか?』


 と、ふざけたことを記載してきた。


 だから僕はカチン! だよ。こいつら打ん殴ってやると、直ぐに思ったさ。


『あにね? 未定だとこちらの方も困ります! それに、そちらが急なサービス停止にするならば、今まで僕がキャラクターカードを集めるのに使用したガチャンの課金に対しての保証をしてくださいよ! わかりましたか?』


 まあ、僕は運営会社へと、プンプンと憤怒しながらメールを送りつけてやった。


 しかし直ぐに向こう側……。あの時の僕の敵さんから直ぐに宣戦布告の文章が送られてきたのだ。


『いいえ、こちらも幽子・電子の女神達第三者からのサイバー攻撃による被害者なので保証の方は全くございません! こちらが逆に補償をしてもらいたいくらいです』プンプンと。





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