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第77話 ちょっと話を遡りします(1)

「……ん? あっ?」


 僕は過去にある物……。


 そう自分が手に取るスマートフォンの画面を見て驚嘆した。


 そして終われば、あの時の僕の口からはテンプレ通りに。


「あっ、あああああああああ!」と絶叫が放たれた。


 だって僕が見詰めているスマートフォンの画面は、以前プレイをしていたと何度も物語の中で説明をした……。


 その画面の中にあるゲームを起動するためのスイッチを僕が何度も押しても反応しない……。起動ができなかったのだ。


 だからあの時の僕は自分の顔色を変えながら慌てふためきつつ、運営会社へとラブコールを送る。すると直ぐに運営会社のサポートセンターの方から返事がきたから僕は歓喜! 感動した! 


 おおおっ! 三國志オンライン戦記の運営会社のサポートの方は大変にしっかりとしているようだねと、あの時の僕は阿保だから褒め称えたよ。


 まあ、これならば僕も安心できるし、直ぐに何とかゲームの方も起動でき、プレイも可能だね、と僕はホッとして胸を撫で下ろしたよ。

 このまま何時間も運営の方から放置されてしまったら僕自身も本当にどうしたらよいかわからなくなる。


 だってこの三国志の話しをモデルにしたゲーム、の中には僕の宝物が沢山詰まっている。


 そう今まで僕がこつこつと少ないお小遣いやお年玉をやりくりしながら課金を再三して、ゲームガチャンを回しながら集めた、このゲームの最強を誇るレアのキャラクターカード達が沢山イベントリーに詰まっているから。僕は本当に起動してもらわないと困るのと。

 今は丁度ゲーム内で色々なイベントが開催され、盛り上がっている最中……。


 特に今ゲーム内のイベントでポイント貯めれば【若かりしの董卓仲頴】のダークエルフの可愛い少女キャラが頂けるから、僕は早くゲームをプレイしたくて仕方がなかったのだ。あの時の僕はね……。


 だから先ほどきた運営会社のサポートセンターからの回答メールに僕は慌てて目を通した──。きっと向こう側から良い返事が記載されていると思ってね。素直で純情だった僕は何の疑いもしないで、自分自身の目をしっかりと見開き──阿保だから慌てて記載文章に目を通し、読んだ記憶があるよ?




 ◇◇◇










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