僕は何太后さまへの謝罪が終われば。前世の僕が手をかけ殺害した二人は、今度こそ命に代えても守ると決意をした。
「うん、ありがとう、陛下……。朕は期待しているからな、えへっ……」
何太后さまは僕の胸から顔を上げ女神の微笑みをくれた。
「うぅっ」
何太后さまは僕への女神の微笑みが終わればこの通りの、お約束通り、テンプレ通りに。自分の唇を尖がらせて、無言で僕に熱い接吻しろと下知をくだしてきた。
「えっ!」
僕はここで! この場面で! 素直に何太后さまと唇をムードよく交わすのではなく、異世界冒険譚の
でも我が家の駄女神さまは、自分の片目をパチリと開け、「ほら、陛下、早く接吻を朕に……」しろと迫るから。
まあ、只今女体化……。ダークエルフの少女化している僕だから女性との接吻はまるでユリユリした世界観を彷彿させるようだから、この姿での接吻は遠慮したいのだが。
仮に僕が本来の姿……。思春期真っ盛りの人間の僕に戻れば、妖艶な何太后さまをこのまま押し倒し、肢体を貪り、種付けをしたらいけないので。
まあ、このままでいいか? と僕も思い。納得すれば、我が家の駄女神さまと熱い大人の接吻をおこない、愛を深め合い、堪能をするのだった。
◇◇◇