目次
ブックマーク
応援する
2
コメント
シェア
通報
第65話 新たな御姉様達追加です! (5)

 僕は何太后さまの頭を幼子のようにア変わらず優しく撫で労わりつつ、頷き返事を返した。


「何であの時に朕は口ばかりでなく、勇気をだして剣を握ることができなかったのであろうな? そうすれば小霊帝も守ってやることもできたかもしれぬ……。それに漢帝国の衰退をもう少し遅らすこともできたかも知れぬ……」


 何太后さまは自分に勇気が少しでもあれば、何進大将軍亡き後も劉弁小霊帝を守ることができたかも知れないと嘆き、後悔の念を抱き始め、またシクシクと泣き始めるから。


「ごめんね、僕が忠臣達の漢への忠義を削ぐために悪しき策を弄して、漢の正当な劉弁長兄に皇帝の座を継がせることをしないで、臣下の忠誠心が薄れることを狙い、次男の劉協王子に皇帝の座につかして、漢帝国を滅亡へと導く策を弄したから本当にごめんなさい」


 僕はまた何太后さまへと前世の悪行……。悪しき策を弄したことへの謝罪をした。


「……と弁王子は僕が一生かけて償い、養うから……。そして一生かけて守るから。今後は絶対に守るから……」



コメント(0)
この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?