それもちゃんと僕は「みんなぁ~! サンダーボルト! いくよ!」と、自分が召喚した埴輪仕様のおもちゃの兵隊──ウィザード部隊へと指示をだして、前世の僕へと攻撃の手を緩めないようにしながら尋ねる。
「……ん? あれは
何太后さまは遠く──洛陽の城壁の上を見詰めながら呟いた。
「多分、あやつらの、あの調子だと朕達を助けにきてくれたのかも知れぬのぅ?」とも告げてくるから。
「
僕は微笑みながら優しく告げる。
「うん」
何太后さまは僕の言葉を聞くと頷き、下を向いたままになる。
だから僕は「後を頼むね」とウィザード隊の小隊長へと嘆願をした。
「ピィ!」
彼女から返事が返ってきたので、「はぃやぁ~!」と僕は自分が駆る埴輪仕様のお馬ちゃんへと合図を送り。慌てて下を向き、感無量と化しているのかな? 戦の最中なのに顔をあげようとしない、何太后さま側へと駆け寄る。
「
僕はまだ両親には紹介をしていないけれど、顔色を変えながら嫁に尋ねた。
「うぅ、ううう、うわぁ~、ん、うわ~、ん」
僕が何太后さまの側に駆け寄り、声をかけると俺嫁は、顔を上げ──口を大きく開けながら泣き始めた。
だから僕は駄女神さまの主らしく、直ぐに抱き締め、ハグ……。僕のチィパイに顔を埋め、更に「うわ~、ん、うわ~、ん」と声を大にして泣き始めた何太后さまの頭を優しく撫で、ヨシヨシをしてあやし続ける。
「姉ちゃん~! 姉ちゃん~! 何の姉ちゃん~、後のこと~、指揮はお願い~! 何太后さまがこの通りだから。僕達二人揃って指示をだせないから~。戦の方は~、お願いします~」
僕は自分の胸で甘え泣く、何太后さまの頭を優しく撫で、あやし、労りながら何進将軍へと大きな声で嘆願をした。