「
僕が自分の顔色を変え、絶叫交じりで嘆願……。頼むから他人の目に、東洋の宝……。宝石のような柔肌を見せないでくれと僕が願うのだが。我が家の
「みなの者~! 朕に続けぇ~! 突撃じゃぁ~! いくぞぉ~!」
でも劉邦さまは、覇王項羽さまとは違い戦下手だったらしいから、僕と同じレベル5の何太后さまは、さて……戦の方はどうなのだろうか? と僕はフムフムと我が家の駄女神さまのお尻を見て、魅入り、堪能しながら興味津々に様子を窺っていると。
「ライトニング! スタン!」
何太后さまが僕が既に忘れて、先ほどから全くと言ってよほど使用していないスキルを甲高い声で喚き、叫び、発動をおこなうと。今まで青空だった空が、どんより薄暗くなり。空の雲行きが怪しくなっていくのだった。
天空が薄暗く……黒い雲に追われ……漆黒の闇へと覆われれば。
《ビリビリ!》
そして
《ドカン!》
《ドカン、ドカン》
ダー〇ベーダ卿のように暗黒化して、鎧武者の姿へと変貌している前世の僕の巨大な身体から雷撃による衝撃音が次から次へと聞こえだした。