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第33話 こんな娘達で? (2)

 まあ、ないから、僕は自身の肩を落とし、「はぁ~」と溜息を漏らしつつ、守備能力の高い陣形──「方円の陣発動……」と最初に下知をだせば。

「みんな、敵の攻撃を防いでくれる」と再度下知をだせば。


「ピィー!」

「キャー!」

「キッ、キキキ」


 僕が召喚した可愛いおもちゃの兵隊……。埴輪のお人形さん達のような、ゲーム内のNPC──三頭身の可愛い娘達から元気のある声が返ってくるから。


 僕は相変わらずおんぶお化けや子泣き爺のようになっている女神さまへと「あのさ、何太后さま?」と落胆したまま声をかけた。


「……ん? 何じゃ、李儒理樹? 朕は忙しいのじゃが何か用だ?」


 僕の身体をおもちゃにしている駄女神さまは、やはり駄目な台詞しか告げてはこない。


 だから僕は「はぁ~」と溜息をついて。


「こんな日本の昔話や出雲神話に出てきそうな大黒さま達の容姿した埴輪仕様の三頭身の兵隊で化け物化した前世の李儒を倒せるのか、~~~!?」


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