「何太后さま?」
「……何ですか、
「あの、ですね?」
「はい?」
「なんか、僕の容姿なのですが?」
「……
只今の僕の容姿……。
まあ、みなさんも傍から、遠目から見て確認すればわかる通りだ。
僕の容姿は以前とは違う、異形化──!
如何にも異世界ファンタジーな
でも僕は異世界ファンタジー仕様へとスキルアップ変身した自分の容姿に不満があるから。
「なんか僕の容姿なのですが……。悪役ポイ色合いと言うか? 黒の中華仕様の魔法ロープ……。それもチャイナドレスのミニスカートって……。特に黒の色合いがメインだと司馬懿仲達ポイのですが、何太后さま……。あの、僕の魔法ロープは白色とか、銀色とか、金色の煌びやか、神々しい色合いはとかはなかったのですか?」
僕は自分の顔をピクピクと引き攣らせながら何太后さまへと尋ねた。
それも今の僕の容姿が本当に可愛いからと、只今戦の最中……。
そう前世の僕らしい……と言うか? 僕の心の奥底にある悪しき思いの結晶体が魔物化して○ースベイダ卿のような魔人……。ボスモンスター化した者の目から速射される光○力ビームのような破壊光線を「あわ、わわわ」と声を漏らしながら。
僕の背後から抱き付き頬や耳、首筋へと接吻──! チュチュの雨嵐を降り注ぐ何太后さまを背に背負いながら回避しつつ尋ねた。
「……ん? ゲームの中での
でも
しかし僕の顔や声を見て聞けばわかる通りだ。
僕は自分の頬を可愛く膨らませているから。