目次
ブックマーク
応援する
3
コメント
シェア
通報
第21話 女神様は華麗に変身! (9)

「先ほど悪の僕を倒すと、何太后さまは言ったではなないですか?」と再度尋ねる。


「ああ~、そのことですか~、李儒理樹~?」


 僕の問いかけに対して何太后さまは、なぁ~ん、だ! と言いたい、お顔をされると。


「朕が夫婦で初めての共同作業をしようと、李儒理樹へと告げたのは、そなたの後ろでギャギャと吠えている。前世の李儒理樹の悪しき心、怨霊と言う奴のことじゃ~。だからそなたではない、李儒理樹……」


 何太后さまは僕の後方で吠え、威嚇をしているス○ーウォーズの○ースベイダー卿みたいな悪者は。前世の僕の悪しき心だと教えてくれた。


「えぇ、ええええええっ! うそ~! うそでしょう~、何太后さま~~~!?」


 僕はまた絶叫交じりの声音で尋ねた。


「うぅん、本当じゃ。あれは李儒理樹、お主じゃ~。それに先ほどから朕もやつに対して李儒、許してたもれ、と命乞いをしていたのを忘れたのかのぅ~。朕の主さま~?」


 しかし彼女は僕がこの場の騒動で、すっかり忘れていたことを思い出す台詞を返してくれた。


「あっ!」


 僕は驚嘆して「そういえば、そうでした……」と言葉を返すと。


 僕は後ろを振り向いて「何太后さま、あんな巨大な化け物をどうやって倒すのですか?」と、困惑しながら尋ねるのだった。



 ◇◇◇



(7)





コメント(0)
この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?