でもさ、今までの僕の夢……。悪夢とは違い。この度は異世界……? それともアプリケーションゲームの中なのかな?
僕は強引にこの世界へと呼ばれ、召喚をされた訳だから。神さま、女神さまの恩赦、祝福を受けることが可能なヒーローさまとして導かれた訳だから。
「
そう、今まで自分の顔が潰れ、血まみれ……悲惨な形相でいたはずの何太后さまの容姿が神々しく輝き始めると。彼女の小顔に、今まで無かったはずの大きな耳……。日本男児達が大好きで仕方がない
だから僕は後ろを振り返り「えぇ、えええっ! 何で何太后が僕の後ろにー!」と驚嘆して尋ねたのだった。
(6)