「何だぁああああああっ、こいつはぁああああああっ!?」
僕は超がつくほど悪役へと変わった巨大な李儒の奴……。
そう僕のスリーパーホールドを強引に解き、突き飛ばして、城壁の下からあいつは立って「うぉおおおっ!」、「うがぁ、あああっ!」と吠え、僕に威嚇をしてくるから驚愕したのが前回の続きでね。
その後の僕はと言うと?
まあ、異世界ファンタジーな冒険譚にはよくある話でね。生身の人間ヒューマンである僕、李儒理樹は無力な少年だから、完全に魔王化した李儒を見て──唖然! 呆然だよ! 僕自身がボスモンスター化している李儒に畏怖……怯えて身体が動かないでいる、蛇に睨まれた蛙状態が続いた。
まあ、続いた……。