そのまま李儒の横腹──ちゃんと人の急所でもある肝臓へと狙いを定め。
「どりゃぁ、あああっ!」、
「でぇ、りゃぁ、あああっ!」
僕は威勢のある荒々しい声を張り上げながら李儒の横腹へと数発蹴りを入れた。
でッ、その都度李儒の口からは、「ぎゃぁ、あああっ!」と声が吐かれるから。
こいつ本当に弱ちぃなぁと僕は思い。
「李儒、次に何太后さまと小霊帝さまに酷いことをしてみろ、僕が許さないからな~。ペッ!」と。
僕は最後に城壁に転がり呻る李儒へと唾を吐く悪態をついた。
でッ、終われば、地面で転がり呻る李儒のことは無視して──。城壁の上を夢ではなく、リアルに歩けている気が僕はするから、素足で石組んで出来ている道の感触を足裏で堪能しながら、地面に転がる何太后さまと小霊帝さまの躯、遺骨を見て確認してみようか? と思いながら城壁の端……。
先ほど李儒の奴が何太后さまと小霊帝さまを突き落とした場所へと僕は移動を試みる。
そして城壁の上から下を覗こうと試みれば。
「
僕に危険を知らせる絶叫交じりの女性の声が耳へと聞こえ手きた。
◇◇◇
(お願い)
レヴュー・星・感想・ハート等を軽い気持ちで頂けると励みになりますのでよろしくお願いしますm(_ _"m)
(4)