「何太后さま?」
「……何ですか、
「あの、ですね?」
「はい?」
「なんか、僕の容姿なのですが?」
「……
僕のへんてこりんな容姿を見て可愛く首を傾げる異世界冒険譚の
そう、みなさんも傍から、遠目から、僕の容姿を見て確認すればわかる通りだ。
僕の容姿は以前とは違う、異形化──!
まあ、如何にも異世界ファンタジーな
でも僕は異世界ファンタジー仕様へとスキルアップ変身した自分の容姿に不満があるから。
「何太后さま~、なんか僕の容姿なのですが……。悪役ポイ色合いと言うか? 黒の中華仕様の魔法ロープ……。それもチャイナドレスのミニスカートって……。特に黒の色合いがメインだと司馬懿仲達ポイのですが何太后さま……。あの、僕の魔法ロープは白色とか、銀色とか、金色の煌びやか、神々しい色合いは、とかはなかったのですか?」
僕は自分の顔をピクピクと引き攣らせながら先ずは服装のことから何太后さまへと尋ねた。
それも今の僕の容姿が本当に可愛いからとストーカーの如き、しつこいぐらいに攻撃……。
そう前世の僕の心の奥底にある悪しき思いの結晶体が魔物化して、○ースベイダ卿のような魔人……。ボスモンスター化した者が自分の両目から光○力ビームのような破壊光線を発射してくるから。
僕は「あわ、わわわ」と声を漏らしながら。僕の背後から抱きついて、頬や耳、首筋へと接吻──! チュチュの雨嵐を降り注ぐ何太后さまを背に背負いながら回避しながら尋ねた。
「……ん? ゲームの中での
でも
しかし僕の顔や声音を見て聞けばわかる通り。僕は大変に不満を募らせているから。
「えぇ~、そうでしたっけぇ~?」
と言葉を返して。
「何太后さま~、僕は董卓陣営のキャラはほとんど使用したこともなく、ゲーム内の倉庫──イベントリへと入れ、放置状態でしたからよく覚えていないです」とも告げ説明をした。
そう、この手の英霊さま達の名前を使用したゲーム……。三国志物や織田信長物の歴史戦略SGLゲームやRPGゲーム、格闘ゲームをプレイしたことがある人達ならばわかる通りだ。
自分が気に入らない、趣味ではないキャラは、制作者側の熱意や苦労、愛情なども無視して。そのキャラの特徴……。容姿や能力の確認の方も余りしなでイベントリへと入れ、放置をするのを、ほとんどのプレイヤー達がおこなっていると思うから?
僕もみなさんと一緒で李儒の特徴は余り覚えてはいない……。只ダークエルフの妖艶なお姉さまだった気がするのは、僕の勘違いなのだろうか? と思えば。
「そうだっけぇ~?」
「そうですよ~」
「ふむ、そうじゃったかのぅ?」
「そうですよ」
「ふむ、そう言われてみれば、そうかもしれんが、只のぅ~?」
「只のぅが、どうかしたのですか、何太后さま~?」
僕はまた彼女へと尋ねるのだが。
「それと~、何太后さま~、あの、ですね? 頼むから僕の頬や耳、首筋にキスやペロペロと貴女の舌を使用して舐めないでください。僕はくすぐったいですから~! それに只今は戦時下ー! 僕は貴女にそんな魅惑的なことばかりをされると
僕はついでに、おんぶお化けになっている何太后さまへと不満を漏らした。
「ああ、わかりました~、
僕が何太后さまを諫めても。僕は彼女の物、所有物だから、何をしても問題はないと屁理屈を返してくれば。
「
とも言葉を返してきた。
だから僕は、じゃ致し方がないかことだと諦めることにした。
◇◇◇
(済)