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第7話 悪しき軍師李儒(1)

「いやだぁ! いやだぁ! 死にたくない……。死にたくないよ、朕は……。李儒! 朕のことを助けてぇ~! 助けてよ~、お願いだ~! 頼むよ~!」


 今日も何太后さまが手を差し伸べる城壁の上には中華の高貴な人の象徴であるべんかん冕冠をかぶった幼い男の子が泣き叫びながら、自分の首を両手で握る黒い男……。


 名はと呼ばれる超がつくほどの悪者へと小さな男の子は泣きじゃくりながら命乞いをする。


 でもと呼ばれる男……。


 僕もと呼ばれるアプリケーションゲームをプレイしているから黒い影の悪者がどんな男かぐらいは知識がある。


 そう現代、未来のとある日出ずる国の政治家達のような、国民に対して悪しき重税政策と賄賂による政治をおこなった宦官上がりのが居て。何太后さまの兄である何進大将軍が十常侍の悪しき政治や悪態に対して耐え切れなくなり、世のため、人のため、漢王朝のためにと天誅──修正を加えようとするが。

 彼は志半ばで十常侍の悪しき策で暗殺されてしまい。


 それに憤怒した何進大将軍の部下達が十常侍を殺害する。


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