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第6話 転生前への謝罪(3)

「うぅ、ううう」と呻き声が僕の耳へと聞こえるのだ。


 それも麗しい何太后彼女の顔が地面で潰れ……。頭、顔から血をダラダラ垂らし、流しながら、何太后さまを万里の長城のような城壁から強引に落とした黒い影の男ではなく僕に呻りながら手を差し伸べてくる。


 そして顔が潰れ、悲惨な容姿の彼女の呻り声が止むと。


「朕がそなたに、この身を捧げ性玩具おもちゃになってもいいから許してくれとまで告げ、嘆願したのに。そなたは平然と朕を小霊帝を城壁の上から地面へと放り投げ殺害をした。だから朕は貴様だけは絶対に許さない。七代まで祟ってやるから覚悟しておれ、李儒……。朕のこの無念を必ず晴らし、貴様と董卓に復讐してやるからなぁ~! わっ、ははは~」


 何太后さまは僕の名……理樹と呼ぶ訳でもなく。と呼ばれる後漢の魔王董卓の軍師をしていた人の名を呼びながら復讐……。呪いの言葉を告げてくる。


 そして僕へと復讐、呪いの言葉を告げ終わるといつも何太后さまは自身の潰れた顔……。血まみれの顔でニコリと満身の笑みを浮かべると彼女は今度は僕から城壁の頂上へと視線を変え。


「陛下~、母はここにいますよ~。さぁ~、おいでぇ~」


 何太后さまは城壁の上へと、自分の血まみれの手を伸ばし、小霊帝へと差し伸べ始めだす。





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