「何だぁああああああっ、こいつはぁああああああっ!?」
僕は超がつくほど悪役へと変わった巨大な李儒の奴……。
そう僕のスリーパーホールドを強引に解き、突き飛ばして、城壁の下であいつが立ち──!
「うぉおおおっ!」、「うがぁ、あああっ!」
李儒が吠えると奴は巨大化──!
そして大きくなれば、奴は僕を見下ろしながら威嚇をしてきたのが前回の続きだよ。
でッ、その後の僕はと言うと?
まあ、異世界ファンタジーな冒険譚にはよくある話でね。生身の
僕自身がボスモンスター化している李儒に畏怖、怯えて身体が硬直化……。蛇に睨まれた蛙状態で固まり続いた。
でもさ、今までの僕の夢……。悪夢とは違い。この度は異世界……? それともアプリケーションゲームの世界なのかな?
僕は神さま、女神さま、魔王さまのどれかによって強引にこの世界へと呼ばれ、召喚をされた訳だから。神さま、女神さま、魔王さまの恩赦、祝福を受けることが可能なヒーローさまだからね。
「
そう、今まで自分の顔が潰れ、血まみれ……。
まあ、大変に悲惨な形相でいたはずの何太后さまの容姿が神々しく輝き始めると。
彼女の小顔に、今まで無かったはずの大きな耳……。
そう日本男児達が大好きで仕方がない
だから僕は後ろを振り返り。
「えぇ、えええっ! 何で何太后が僕の後ろにー!」
と驚嘆して尋ねたのだった。
(済)