「何太后さま、許してください、許してください。もうあれから1000年以上も歳月が経ちました。だから僕のことをもう許して、解放してください、おねがいします……。僕はもう既にあれから何度も産まれ変わり、過去の記憶も完全に消し去り、幸せに暮らしていました。だからお願い何太后さま……。もう僕にとりつき呪わないでください。僕も貴女と霊帝が他界された後に閣下共々無残に殺害された。だから何太后さまや小霊帝とは僕と閣下も同じ、同じ立場、境遇だから~! お許しを~! お許しを~~~! 何太后陛下~~~!」
僕は今迄のように彼女に対して他人顔を装う行為を辞めて【何太后さま】と名指しをしながら謝罪……。
そう気の触れたような顔……。恐ろしい顔をしている何太后さまや小霊帝さまに対して僕は身体を震わせ怯えながら成仏してくださいと祈るように謝罪と命乞いをした。
まあ、した。続けたのだが。
「いいや、許さぬ。李儒、貴様だけは絶対に許さぬからな~!」
そう何太后さまは僕のことを許さないと言っていらっしゃる。