芳醇なウィスキーの香りの舌先が首筋を這い上がる。仄かに色付いた細い指先が逞しい肩甲骨をなぞりため息が漏れた。筋肉質で筋張った指先が豊満な胸に触れ脇腹を伝い降りてゆく。微かな喘ぎ声。
「好きだ、お前が好きなんだよ、覚えとけ」
繰り返し耳元で囁く言葉に互いの脚が絡み合う。熱量が全身に滴った。