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宮女は夜な夜な変装宦官様と明りを探す
縁乃ゆえ
異世界恋愛和風・中華
2024年10月26日
公開日
119,391文字
連載中
前世以上のさまざまな記憶を持った皇帝陛下の異母弟、永華は皇帝である異母兄の天華に後宮不信に陥ったと相談され、解決を図るべく宦官達に頼もうとするがその宦官さえも信用できないと言われ、天華に男子禁制の後宮だが、お前は心に固く誓うある女のみにしか興味がない為、そのままでも安心だという理由から変装して宦官として振る舞い、後宮を改善しろ。それが済むまで夜伽はしないと言われ、皇帝の子が一人もいない現状を鑑み、困り果てた末、永華は意を決して、前世の宦官だった記憶を頼りに志遠という名の宦官になって、見知っている事は通用しない、不思議な事も間々ある後宮にて知り合ったというより食べ物を皆にねだり、非常に困っていた所を志遠が食べ物を何かしら与えることで皆に迷惑が行かないようにした結果、餌付けされつつも食欲に走りがちな宮女、春鈴と共に事件の明りを探しつつ、強く魂が記憶している思い人である女性に今生も出会う為、志遠は今日も奮闘する。

※カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。

魂の記憶

 恋をしていたのだろう。

 お互い深い愛に包まれて幸せだった。

 あなたが居ればそれだけで良いと満たされていた。

 けれど、それは突然終わりを迎える。

 引き離されてもまた生まれ変わって、あなたを愛す。

 魂と魂で惹かれ合うのだから、どんな姿になっていようと分かり合える。

 いつの世も男は男で生まれ、女は女で生まれる。

 どんなに遠くに居てもまた巡り合い、その愛を期待する。

 けれどあの時以来全く、あなたを手にすることはできていない。

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