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風呂:後編(朗読向き)

そうそう、会社なんてやめてしまえばいいのかも知れない。

 そうそう、銭湯にいるんだから、風呂にだって何度でも入ればいいのかも知れない。

 そうじゃないか?風呂から上がって飯を食い、満足したからまた風呂に行く。

 なんてことは無いけれど、そんな小さい事に、むしろ気付く自分だもの。よくよく考えてみれば、会社に勤めたままでいるのは惜しいかも知れない。

 上流の会社に入れた事は嬉しかったし、それを切ってしまうのもどうかとは思うけれど。

 しかし、それに雇われる私が会社に向いてないんじゃあ世話ないね。

 何をしようか。考え事を進めたい。

 差し当たり。

 もう一度風呂に入ろう。

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