(本当の番外編。面白感覚で読んで貰えれば!)
「あ、どうせならポッキー買おうよ
「ポッキーの日を建前に俺に奢らせようとする算段は見えてる」
「…買わないの?その反応的に」
「買うけど。でも、残念ながら俺はプリッツ派だ。嫌なら自分で買え」
「君のそういう逆張りするところ、良くないと思うんだよね」
「プリッツ好きに謝れ。後、別に逆張りでも何でもねぇ」
俺はそういうと推理の頭をペシっと叩きながら2箱放り込んだ。
「結局、買ってくれるじゃん。男のツンデレ、人気ないと思うよ?」
「ツンデレじゃないし仮にそうだとしてもお前には言われたくない」
そうしてそれぞれを無事に購入し部屋へと戻った。
「やっぱり、本場の味はポッキーだね。手軽に食べれて美味しい」
「そんな手軽に食べれるなら忠告してやる。プリッツのカロリー2倍だぞ」
「デリカシーの欠片もない発言だね。こんな助手だなんて…私は幻滅したよ」
「助手として探偵に素晴らしいアドバイスだと思ったんだけどな」
「あーあ。折角、ポッキーゲームしてあげようと思ったのに萎えたぁ」
「そうやって餌を見せて煽っても無駄だ。それに俺はそういうの苦手なんだ」
「苦手じゃなくて経験してないだけでしょ。ちゃんと訂正するべきだよ」
したことはあるぞ。と俺が言うとへ?と惚けた声を上げた。
「したって自分で?…そんな悲しい人生だったなんて」
「自分だけでする訳ねぇだろ。女子とやったんだ。…もうしないけどな」
「あぁ、成程。罰ゲームって訳ね。なんだ、思わず驚いちゃったよ」
そう勝手に納得する推理に俺は付け足した。
「罰ゲームじゃなくてして欲しいって言われたけど?それも相手に」
「…冗談だよね?」
突如、声の調子を変えた推理に俺は本当だと言ってやった。
「…私たちもやろう。探偵と助手の関係をより親密にさせるには大事だ」
「さっき萎えたって言ってた気もす_」
「あーあ、聞こえません。私の耳は都合の良い内容だけ通しまーす」
「急に知能指数下げるの止めてくれ。俺もどう対応すべきなのか困る」
「そう言っておきながら実際はやりたいんでしょ。やりたいと言うんだ」
「…まぁ、2択で迫られるならやりたいけど」
考えてみれば推理は学年で告白されまくる生粋の美少女。
性格と普段の行動で幻滅するものの表向きは天才で運動神経抜群。
宮乃先輩も「表裏の大事さを体現してくれる奴だ」と評価する程だ。
その推理と出来る機会を逃す手は、ないよな。…なんか屈辱だけど。
「…やってやるよ」
俺は片方を咥える推理の片方を加えた。やるよ?という表情の推理に
「…言うと羞恥心込み上げるから黙ってやってくれ」
目の前にはポッキーの端を加えた推理が居る。そうして段々と近付いて行き_。