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第9話 「逆張りを」

(本当の番外編。面白感覚で読んで貰えたら)


「あ、どうせならポッキー買おうよ」

「ポッキーの日を建前に俺に奢らせようとする算段は見えてる」

「…買わないの?その反応的に」

「買うけど。でも、残念ながら俺はプリッツ派だ。嫌なら自分で買え」

「君のそういう逆張りするところ、良くないと思うんだよね」

「プリッツ好きに謝れ。後、別に逆張りでも何でもねぇ」

俺はそういうと推理の頭をペシっと叩きながら2箱放り込んだ。

「結局、買ってくれるじゃん。男のツンデレ、人気ないと思うよ?」

「ツンデレじゃないし仮にそうだとしてもお前には言われたくない」

そうしてそれぞれを無事に購入し部屋へと戻った。

「やっぱり、本場の味はポッキーだね。手軽に食べれて美味しい」

「そんな手軽に食べれるなら忠告してやる。プリッツのカロリー2倍だぞ」

「デリカシーの欠片もない発言だね。こんな助手だなんて…私は幻滅したよ」

「助手として探偵に素晴らしいアドバイスだと思ったんだけどな」

「あーあ。折角、ポッキーゲームしてあげようと思ったのに萎えたぁ」

「そうやって餌を見せて煽っても無駄だ。それに俺はそういうの苦手なんだ」

「苦手じゃなくて経験してないだけでしょ。ちゃんと訂正するべきだよ」

したことはあるぞ。と俺が言うとへ?と惚けた声を上げた。

「したって自分で?…そんな悲しい人生だったなんて」

「自分だけでする訳ねぇだろ。女子とやったんだ。…もうしないけどな」

「あぁ、成程。罰ゲームって訳ね。なんだ、思わず驚いちゃったよ」

そう勝手に納得する推理に俺は付け足した。

「罰ゲームじゃなくてして欲しいって言われたけど?それも相手に」

「…冗談だよね?」

突如、声の調子を変えた推理に俺は本当だと言ってやった。

「…私たちもやろう。探偵と助手の関係をより親密にさせるには大事だ」

「さっき萎えたって言ってた気もす_」

「あーあ、聞こえません。私の耳は都合の良い内容だけ通しまーす」

「急に知能指数下げるの止めてくれ。俺もどう対応すべきなのか困る」

「そう言っておきながら実際はやりたいんでしょ。やりたいと言うんだ」

「…まぁ、2択で迫られるならやりたいけど」

考えてみれば推理は学年で告白されまくる生粋の美少女。

性格と普段の行動で幻滅するものの表向きは天才で運動神経抜群。

宮乃先輩も「表裏の大事さを体現してくれる奴だ」と評価する程だ。

その推理と出来る機会を逃す手は、ないよな。…なんか屈辱だけど。

「…やってやるよ」

俺は片方を咥える推理の片方を加えた。やるよ?という表情の推理に

「…言うと羞恥心込み上げるから黙ってやってくれ」

目の前にはポッキーの端を加えた推理が居る。そうして段々と近付いて行き_。

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