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同じ名前、同じ容姿

 2人して見つめ合うこと数十秒、おもむろに今井さんはいそいそと動きだし、手をあーでもないこーでもないと忙しなく動かし始めた。


「い、今井さん? どうしたの?」


「いい事思いついたの、ちょっと待ってて」


 待つこと数分。


「よし、これでおっけー~!」


 そう言った瞬間今井さんの身体が白く輝き出し……


「……まって、今井さん? なんで?」


 輝きが収まり再びその姿を見ると……もう1人の私がいた。

 正確には髪の色と瞳の色は違うがそれ以外の部分は全く同じである。


「え、この方が色々おもしろいかな~って……それと私の能力的にも」


「えぇ……? それだけの理由?」


 今井さんの髪の色はシルバーで瞳の色は燃えるような灼熱のオレンジ色。

 その2箇所だけが違っていた。


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