何をやりたい……かぁ……?
今まで何もやってこともないし、何かをやろうとも思ったことさえなかった。
思いを巡らせ、ふと思い出す。
「そういえば私落ちてる最中じゃーーーーん!?」
あ、ダメこれきっと地上に激突して終わるやつだ、ある程度覚悟を決め衝撃にいつ来てもいいように覚悟を決める。
……決めるがいつまで経ってもその時は訪れない?
(早く、早くしてよ)
覚悟が揺るがない内にと、強く、強く目を閉じる。
「何やってるの~?」
……そういえば存在を忘れてた、背中に羽が生えた人?が目の前にいたんだった。
「……この自由落下はいつまで続くの? 地面に激突とかしないの?」
「落下~? あ、忘れてた」
そう言って下をぺろっと出し、自分の頭をコツンと叩くすぐさをする、やはりいちいち癇に障るなぁ?
「ごめん、ごめん、これもこの世界との相性チェックの1つだったんだぁ~」
そう、目の前の人?が言うと同時に
「きゃん!?」
そのまま地面におしりから落ち、変な声が出た。
「ん~、あなたこの世界との相性がやっぱりバツグンに良いわね~」
「……ねぇ、そんなことよりも痛い、いま、この時、この瞬間……痛い!!」
そう訴える私を軽く見下ろし
「あなたについてこの世界を回るのもいいかもね~」
と、にこやかに宣言するのだった。