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命灯る

 "ナニか"の気配が消えると同時に徐々に霧も無くなって……地面も消えた。


「え? ちょ、まって!?」


 叫ぶも遅し、私は直立不動のまま急降下を始める。


「あぁぁぁぁぁぁっ!?」


「そんなに叫ぶと舌噛みますよー?」


 唐突に背中に羽が生えた人?が現れ声を掛けられたが、そんなものに耳を貸す余裕はない!!


「なに!? なんで!! 落ちてるの!!」


「えっと~それは今から貴方のこの世界での登録をするからかな~?」


 話し方が一々気に触るね!?こっちはいつ地上に激突するかもしれない状態だっていうのに!


「あ、ちなみにこのゲームのキャラメイク方法は目を通したかな?」


「わ、私は現実では目が見えないの! 見てる訳ないでしょ!?」


「あ~、だからだね~? 簡単に説明すると大体の運動能力は現実そのままなんだけど~、今この瞬間ときどれだけこの世界と貴方の相性がいいのかを計測しつつ、キャラメイクするからね~?」


 はい? それがなんでこの自由落下中になの? 意味がわからないんだけど!


「えっと~目が見えてなかったって事は自分の姿をまだ見た事も無いよね? ……姿見で見てみる?」


「……見る」


 余裕は全然ないが見てみたい、その欲求を拒否する事はできなかった。


 これが私……

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