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90. 結愛先パイのお仕置きpart2

90. 結愛先パイのお仕置きpart2




 無事にハロウィンパーティーが終わる。春菜ちゃんは新聞に載せる写真を何枚か撮ってみんなに送ってくれた。料理も美味しかったし満足だよ。みんなはそのまま家に帰る。あたしはもちろんこのまま結愛先パイの家にお泊まりをする予定だ。


 そしてあたしは今、結愛先パイと共に食器を洗っている。そう……無言で。結愛先パイ怒ってるよね……。ハロウィンパーティーの時もあまり話してくれなかったしさ。なんか話しかけづらい雰囲気なんだよ。すると結愛先パイがいきなり話しかけてくる。


「凛花。」


「はっ!はい!」


 急に呼ばれてビクッとしてしまう。怒られるのかと思い恐る恐る結愛先パイの顔を見ると……優しい表情をしていた。


「あなた。いつまで同じお皿洗ってるの?」


「あっ。ごめんなさい。」


「さっきのことならそこまで怒ってないわよ?」


 え?そうなんだ。意外だった。あんなことがあったからもっと怒られてるとばかり思っていたんだけど。安心してホッとする。


「でも……。結愛先パイ。あまりパーティーの時話してくれなかったから……。」


「仕方ないじゃない。みんながいるんだもの。私はそこまで器用じゃないわ。二人きりの時みたいに出来ないの。不安にさせてごめんなさい。」


 結愛先パイは申し訳なさそうにしている。そんな姿を見れるだけで嬉しく感じる。そして、二人で洗い物を終わらせる。終わった後、結愛先パイと一緒にソファーに座ってゆっくりする。


「ハロウィンパーティー楽しかったですね。」


「そうね。これで文化祭のお礼は出来たかしらね?」


「そうですね。そういえば結愛先パイのドラキュラ似合ってますよ?本当にドラキュラにしたんですね?可愛い。」


「あなたがドラキュラにしろって言ったんじゃない。私は別のが良かったのに。」


 あたしのためにわざわざドラキュラを選んでくれたんだ。嬉しいなぁ。本当に結愛先パイ大好きです。そして結愛先パイはあたしのことを見つめている。どうしたんだろう?じっと見つめてきて。なんかドキドキしてきたかも……。


「凛花。」


「なんですか?」


「トリック・オア・トリート!」


「えっ?あたし今お菓子持ってないですよ?」


 あたしがそう言うと結愛先パイはそのままあたしをソファーに押し倒す。


「結愛先パイ!?」


「なら……そんな可愛い黒猫ちゃんにはイタズラしちゃおうかしら?ドラキュラはね若い女の子の血が好物なのよ?」


 結愛先パイはあたしの衣装をずらして、首筋を甘噛みする。全身がゾクッとした感覚に襲われる。


 うぅ……。これじゃあドラキュラっていうよりヴァンパイアじゃん。結愛先パイは首筋をペロリと舐める。それだけであたしの身体は反応してしまう。でもなんだか気持ちいいかも……。


「あら?どうしたのその顔?感じちゃったの?」


 結愛先パイは耳元で囁く。もうダメだ……。何も考えられない……。頭がボーッとしてくる。


「凛花。どうしてほしいのかしら?」


「……して……。」


「聞こえないわよ?」


「結愛先パイ……。キスして。あたしを可愛がって……パーティーの時寂しかったの……。」


 あたしの言葉を聞いた瞬間、結愛先パイの口角が上がる。そしてそのまま唇を重ねてきた。舌を入れられ絡め取られる。それに応えるようにあたしも必死に結愛先パイを求める。息をする暇もないくらい激しく求め合う。長い時間ずっと繋がっていた気がする。お互いの口から唾液が流れ落ちていく。それでも止めずに続ける。やっと離してくれた時には二人の口に銀色の糸が出来ていた。結愛先パイは妖艶な笑みを浮かべる。


「ふふっ。これくらいでやめる?それとも……。」


「あっ……。」


 結愛先パイはあたしの衣装を脱がし始める。そして下着だけの姿にされる。恥ずかしいけど抵抗できない。結愛先パイは優しく抱き締めてくれた。暖かい……。それに結愛先パイに包まれてるみたいで心地良い。そしてゆっくりと……



☆★☆★☆★



 あまりの強い快感に耐えられなかった。呼吸がおぼつかない。頭がフワフワしたままだ。そんな私を見て結愛先パイが微笑みながら言ってくる。


「あなたイキすぎよ?ちょっといじめすぎたかしら?」


「結愛先パイが激しいからです……。」


「だって凛花が可愛いすぎるんだもの。仕方ないじゃない。」


 結愛先パイはあたしをギュっと抱き締めてくれる。そして頭を撫でてくれた。やっぱり結愛先パイは小悪魔だ。

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