40. Story.4 ~【あなたへの詩】~④
【小説:あなたへの詩】
私はあなたを見た時はただの可愛い女の子としか思ってなかった。あなたが男性恐怖症と聞いて、一緒に治そうと頑張ったこともあったよね。でも私気づいたのあなたが私を友達感情じゃなくて恋愛感情で見ていることに……。
でも不思議と嫌な気分にはならなかった。あなたといると自然体でいれるから。あなたの不安に気づいてあげられなくてごめん。
一生懸命、良くない頭で考えた。曲を作ったの。今まで曲を作るのにこんなに悩むことなかった……。それだけあなたが大切だと分かったから……だからこれが私の精一杯の気持ち。あなたに聞いてほしい。
まだ周りの理解は少ないし、大変なことしかないと思うけど、それでも私はずっとあなたといたいの。美玲。これからも一緒に歩んでいこう。
-小説実演-
あたしはいつも自分がされているように、結愛先パイの身体に触れる。結愛先パイは声と吐息が入り交じったような声を出す。その姿を見てあたしはもっとしてあげたくなる。そして結愛先パイをいじめたくなる。
「ねぇ結愛先パイ?もしかしていつも自分でしてるんですか?そうしないとあたしにしただけじゃ我慢できないですよね?」
「そんなことない……。」
否定の言葉とは裏腹に、顔は赤みを帯びていた。
「ふーん。そんな嘘ついてもいいんですか?」
あたしは手の動きを止める。すると結愛先パイは物足りなさそうな顔をする。もう限界なんだろう。それからあたしは再び結愛先パイの身体に触れる。最初はゆっくり優しく、次第に激しく……。そして再び動きを止めてみる。
結愛先パイは苦しそうな表情を浮かべている。その姿はとても可愛くてつい意地悪したくなってしまう。
「どうしました?結愛先パイ。お願いしますって言えばいいんですよ?」
結愛先パイの顔はさらに赤くなる。
「お願い……。凛花……もう苦しいの……。」
「よく言えました。でもあたし今日は決めてるんです。この前凄く気持ち良かったから……あたしも口でしてあげますね?お返しです。」
「えっ?それは……」
結愛先パイは身悶え思わず腰を引こうとする。ダメ。あたしもされたんだから。あたしは両手を使って結愛先パイを抑えつけて……
★☆★☆★☆
結愛先パイはしばらくすると、呼吸が落ち着いてきたのかあたしに話す。
「凛花……あなた強引すぎよ。それにこのソファーどうしてくれるのよ。まったく……。洗えないのに……。」
「それは結愛先パイが汚したんじゃないですか!それにあたしが無理矢理したわけじゃないです!結愛先パイの許可取りましたよ!」
「誰でも好きな人に、あれだけされればそうなるわよ!」
いつも冷静な結愛先パイが顔を赤くして、そしてムキになってあたしに言う。そんな姿を見るとあたしはますます嬉しくなって、結愛先パイに飛びつく。
「ごめんなさい。結愛先パイ。あたし不安になって……。結愛先パイの好きって?とか、あたしだけいつもされてて結愛先パイはって……」
「そう。なら安心しなさい。私の好きは恋愛感情の好きよ。分かるでしょ。そうじゃなきゃ……こんなことしないわよ。」
その言葉が聞きたかった。その言葉を待っていた。あたしは結愛先パイを強く抱きしめる。そして結愛先パイもあたしを力強く抱き締めてくれた。
「ありがとうございます!大好きです!」
「私もよ。だからさっきみたいなのやめなさいよね?」
「はい。でも……結愛先パイ可愛かったですよ?」
「もうバカなこと言わないの。それよりお風呂に入りましょ。一緒に入るでしょ?」
それから一緒にお風呂に入り、いつも通り本を読んだりして、気がつくと日が落ちていた。
すごくめずらしいけど、結愛先パイは疲れてしまったのか、あたしに寄りかかって寝てしまっている。結愛先パイの頭を撫でながら、改めて思う。やっぱりあたしは結愛先パイが好きなんだ。
結愛先パイが起きるまで待とうと思ったけれど、あたしも眠たくなってきたので一緒に眠ることにした。結愛先パイの温もりを感じながら……。
これから叶うならずっと一緒にいたいな……。