36. 結愛先パイのお仕置き(後編)
あたしが衣吹ちゃんとキスをしてしまったことがバレて昨日は散々分からされてしまった。しかも朝の感じだと今日も色々されそうだ……。身体は筋肉痛だし、疲労感もある。喉も痛いし。なんとか結愛先パイのご機嫌をとって回避せねば。
そんなことを思いながら結愛先パイが作った朝食を食べていると、ふいに結愛先パイから声をかけられた。
「凛花。ちゃんと水分補給はしとくのよ?大変だと思うから。」
「えっ……?」
「だって、あなた昨日あれだけ激しく、もっと気持ちよくしてって、私を求めてきたじゃない。だから私の体力があるうちにいっぱいしておかないとね?」
そう言って妖艶な笑みを浮かべる結愛先パイ。その言葉を聞いて一気に顔が熱くなるのを感じた。そしてそのまま寝室に引っ張られていく。まだ朝の9時ですけど!?
「さて……じゃあまずはこれでも飲んでちょうだい。」
そう言うと結愛先パイは何か錠剤のようなものが入った瓶を取り出した。
「これ……何ですか?」
恐る恐る聞くと、結愛先パイはクスッと笑って答えてくれた。
「これは媚薬よ。これを飲めばあなたの身体はすぐに火照り始めて、今までよりもずっと敏感になるわ。」
「えっ!?」
「大丈夫よ。副作用とかはないから。ただちょっと感度が良くなるだけだから。それにあなたはいつもイキまくっているんだから、今更1つ2つ増えたところで大差ないでしょう?」
結愛先パイ言い方……。そう言われてしまうと返す言葉もないし恥ずかしい。というかもう既に身体が熱いんですけど……。仕方なくあたしはその媚薬を飲むことにする。正直……少し興味はある。よく小説などではでてくるけど、本当に効果があるのか疑問だし。
「んっ……」
ゴクっと飲み込むと、確かに身体の奥底から熱くなってきた気がする。なんだろ……この感覚……。
「あら?本当に飲んだの?凛花はどこまで気持ちよくなりたいのかしら?」
「いや結愛先パイが飲めって言ったんでしょ!?」
なんだろう……なんか結愛先パイの言葉責めにも耐性が出来てきている自分がいる。まぁ……それがいいことなのか悪いことなのかは分からないけど。
そんなことを考えていると、不意に結愛先パイの手が伸びてきてあたしの身体に触れた。それだけなのに全身がゾワゾワッとして、ビクンと反応してしまう。
そしてそのまま結愛先パイはあたしのことを押し倒してきた。昨日のこともあって抵抗できるはずもなく、押し倒されたままの状態で結愛先パイを見つめる。すると結愛先パイはあたしに言った。
「凛花。私……こう見えても怒ってるのよ?本当に凛花のこと好きなんだから。」
少し膨れながらあたしにそう言う結愛先パイはすごく愛おしくて仕方ない。あたし……やっぱり結愛先パイのこと好き。
「結愛先パイ……ごめんなさい。私も好きです。だからいっぱいしてください。」
あたしがそういうと、結愛先パイは嬉しそうな表情をして、そのままあたしに口づけをした。そして舌を絡ませて濃厚なキスをする。その間も結愛先パイは優しく丁寧にあたしに触れてくれる。
「凛花。今日は触るだけじゃなくて……口でしてあげる」
「えっ?そんなダメ……」
あたしが言い終わる前に結愛先パイは……。
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目が覚めると、そこはベッドの上だった。隣には結愛先パイがいる。全身の疲労感。またあたしは結愛先パイに分からされてしまった。
「あら?気がついた?」
「結愛先パイ……」
「気を失うほど気持ちよかったのかしら?本当に凛花はイヤらしい身体してるわね?」
「ちっ違います!それは媚薬のせいですよ!結愛先パイがあんなもの飲ませるから!あたしは……」
そう言って否定しようとすると、結愛先パイはあたしに言う。
「これは媚薬なんかじゃないわよ?ただのラムネ菓子よ。」
「えっ……?」
「ふふっ。凛花は本当に可愛い。こんなに簡単に騙されちゃうなんてね?」
そう言って微笑む結愛先パイ。そしてそれを理解した瞬間……あたしは顔から火が出るんじゃないかと思うぐらい熱くなった。
つまりあれだよね?媚薬じゃなかったのに……あたしイキまくったうえに結愛先パイに色々されて失神までしちゃってたわけで……しかもその記憶があるってことは全部覚えてる訳で……あぁ……恥ずかしすぎる。そして更に結愛先パイはあたしに言ってくる。
「ねぇ凛花。見て?シーツ洗濯しなきゃいけないわね。これじゃ?」
そう言って結愛先パイが指をさす。あたしの顔はもう真っ赤だと思う。だってもう身体中から湯気が出そうだもん。それを見た結愛先パイはクスッと笑って言う。分かったからもう言わないで!