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小説女優《ノベルアクトレス》~あたしは小説を演じて、小悪魔先パイに分からされちゃう???~
小説女優《ノベルアクトレス》~あたしは小説を演じて、小悪魔先パイに分からされちゃう???~
夕姫
恋愛スクールラブ
2024年10月23日
公開日
21.9万字
完結済
『この気持ちは小説《嘘》じゃないから。だから……ずっと一緒にいてほしい……』

思春期女子が共感できるところが1つはある。涙なくしては語れない至極のモヤキュン青春百合小説誕生!どうぞ御堪能ください

※プロローグは前置きで本編は2話から始まります。

【あらすじ】
様々なジャンルの中で唯一「恋愛物」が嫌いな主人公 新堂凛花(しんどうりんか)。

彼女は恋愛物以外ならなんでも好き。小説の中の恋愛はあり得ないと常々思っている。

名門花咲学園に入学した凛花は、必ず部活に入らなくては行けない決まりを知り、見たことも聞いたこともないような部活の「小説同好会」に興味を持つ。

そしてその小説同好会に行くと黒髪で美人な見た目の二年生の先パイ 小鳥遊結愛(たかなしゆあ)がいた。

彼女は凛花を快く迎えいれてくれたが、凛花が恋愛物の小説が嫌いと知ると態度が一変。

そう、ここは小説同好会ではなく小説演劇同好会だったのだ。恋愛経験も乏しく男性経験もない、恋愛物を嫌っている主人公の凛花は【小説女優】として小鳥遊結愛先パイに恋愛物の素晴らしさを身を持って分からされていくことになるのだが……。

この物語は女子高生の日常を描いた、恋に勉強に色んな悩みに葛藤しながら、時に真面目に、切なくて、そして小説を演じながら自分の気持ちに気づき恋を知り成長していく。少しエッチな青春ストーリー。

1. プロローグ

1. プロローグ




 小説。文字だけでストーリーを伝え、面白さや感動を与えるもの。漫画のように絵をつけることで、より視覚的に感情を伝えられるのはもちろんだが、何よりも素晴らしいのはストーリーそのものだろう。


 物語の骨格を成すストーリー。それは、読者を惹きつけ、ページをめくる手を止めさせない魅力的な要素だ。しかし、物語を真に特別なものにするには、それだけでは足りない。もっと深い、読者の心に響く何かが必要なのだ。


 それは、読者に物語を通して何かを伝えること。つまり、読者が物語の中に入り込み、登場人物たちの喜びや悲しみを共有し、自らの経験と照らし合わせながら、考え、行動し、心を動かせるような仕掛けがあることだ。


 もし、そうした仕掛けがなければ、物語はただの絵空事になってしまう。読者にとって、物語の世界に入り込み、そこで得られる感情や思考こそが読書の醍醐味なのだから、それができない物語は退屈なだけだ。そして、もし作者がそのことに気づかずにいるなら、それはとても残念なことだと思う。


 小説には様々なジャンルがある。ラブコメ、ミステリー、ファンタジーなど、書き方によって色々な形になるものだ。その中でも特に人気なのは恋愛物だろう。書店に足を運べば、必ずと言っていいほど恋愛小説のコーナーが設けられている。


 でもあたしは、そういう作品はあんまり好きじゃない。というか、嫌いかもしれない。いや、はっきり言ってしまえば大嫌いだ。


 恋愛物は、主人公とヒロインの間に障害があればあるほど盛り上がる。主人公が障害を乗り越えて愛を貫く様を描くことが主題となるからだ。


 だけどあたしは思うのだ。そんなに障害が必要なのか? 本当に必要なのか? 障害がある方が燃えるってことは、結局主人公のことをそれほど真剣に想っていないんじゃないかと思う。障害を乗り越えることだけに焦点を当て、相手そのものへの理解や尊重が欠けているように思えてならない。


 逆に障害のない恋愛ものはどうだろうか。本当の気持ちを言えず、自分の本音を押し殺して、表面的な関係だけを維持し続ける。お互い傷つかないように言葉を選んで、相手の望む姿を演じ続ける。


 そうやって作られた偽物の幸せの中で、主人公は果たして幸せなんだろうか? 少なくともあたしには、全然ハッピーじゃないように思える。心の奥底にある感情を押し殺し、相手に合わせるだけの関係は、本当の愛とは言えないのではないだろうか。


 だから本当に小説の恋愛は成り立つのだろうか。という疑問しかない。


 でも、そんな作品があるなら、とても素晴らしいことだと思う。登場人物たちが互いの個性を尊重し、心の奥底で繋がり合えるような、そんな恋愛小説に出会ってみたい。


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