今日から本格的な授業がスタートする。
昨日とは違って、一限から六限まで授業がある。
その長い時間、あのフルアーマーを何とかしなければならないのだ。
「……やるっきゃない、か……」
気合いと共に
「早速頼むわね、
職員室にて。担任の
俺の冴えない表情を見てか、岩田先生は「こらこら」と優しく言った。
「自分からやりたいって言ったんでしょ? だったら責任持ちなさい」
ね? と笑顔で言いつつ、岩田先生は俺の左胸の『清』と青字で書かれた赤いワッペンをポンと手で叩いた。
「それに城ヶ崎くん。大勢の中から選ばれて清キラ高校の一員になったんだから、ここに入れなかった人に恥じないよう、しゃんとするのがあなたの義務じゃないの?」
「それは分かってるんですけど……。イレギュラーが過ぎるというか……」
「
「はい……。何とかなんないんですかね。あの潔癖症」
「そうねぇ。城ヶ崎くんはまだ、鞘師さんのこと知らないんだったわね」
「いえ、身をもって知ってるつもりですけど」
「ああ、そういう意味じゃないわ」岩田先生はかぶりを振って、「鞘師さんのこと、ちゃんと知ったら変わるかもってこと。城ヶ崎くんの気持ちも」
「は、はあ……」
「ほらほら。いいから早く元気出して、さっさと動く動く!」
「あ、はい。失礼します」
岩田先生に背中を押され、俺は職員室を後にした。