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第238話 レギンレイヴの初夜、そして……

―――八雲の『絶倫』スキルの効果により未だに性欲の奔流は収まることを知らず、その向き直った先には八雲に目が釘付けになっているレギンレイヴが待っていた。


「ハァ……ハァ……アア……ア……/////」


振り返った八雲の後ろ側では、普段の可憐な姿からは想像も出来ないほど、乱れ切ったアルヴィトの姿が目に入ったレギンレイヴ―――


バニースーツの露出の多い肌に汗を浮かべながら、レギンレイヴは顔を紅潮させて恍惚とした表情で八雲を見つめていた。


無意識にゴクリと喉を鳴らしたレギンレイヴを見て、八雲はスッと右手を差し出して、


「おいで。レギンレイヴ」


声を掛けて誘うとレギンレイヴはゆっくりと、それでいて八雲の股間から視線が外せない。


そうしてキスができるくらいの距離まで近づいて来たレギンレイヴを膝の上に乗せる。


バニースーツの背中にあるボタンをひとつひとつゆっくりと外していくと、我慢できなくなったのかレギンレイヴが八雲の唇を奪うようにして瑞々しい唇を押し付けてきた。


「―――んん!んちゅ!はあ♡ ちゅぷ♡/////」


激しく唇を押し付けて舌を絡め身体を密着させるレギンレイヴに、外したボタンで開いた背中からバニースーツを下ろして脱がせると、小振りだが綺麗な形をした胸が露出した。


その胸にそっと八雲が触れると、レギンレイヴが背中を反り返らせて感じていた。


「んんッ♡!……あんッ……アウウッ……きもち……いぃ……やくも……さま♡/////」


八雲から伝わる快感で、レギンレイヴは今にも気をやってしまいそうなほど興奮が高まっていく。


そうして胸を弄ばれながら、背中を支えられてゆっくりとシーツの上に押し倒される形で横になったレギンレイヴは、ここにきて恥ずかしさが急上昇してきた。


「イヤッ!あのッ!……かおを……見られる……と……恥ずかしい……ので……/////」


両手で顔を覆ったレギンレイヴは、そうしてスッとうつ伏せになると、ゆっくりと腰を上げて、


「こ、こっちなら、顔が見られない……ので……お願いします/////」


まるで雌豹のように腰をクイッと持ち上げて顔を隠したレギンレイヴのその姿に―――


(こっちの方が丸見えで、もっと恥ずかしいと思うんだけど……)


―――と、考えた八雲だが、おそらくテンパったレギンレイヴは気がついていないのだろうと納得する。


そこからボタンを外したバニースーツをバナナの皮を剝くようにして、背中から下半身に向けて脱がせた。


そうして八雲の視界に広がるのは、四つん這いになってすべてを晒しているレギンレイヴの姿だった。


本人は赤くなった顔が隠れていれば安心といった様子だが、丸見えの状況に身体が紅潮していくのが八雲にも見えている。


まだ経験のないレギンレイヴがモゾモゾと尻を揺らす度に八雲に厭らしい姿を見せつけていた。


銀髪蒼瞳の処女美少女が、いや野生の動物なら雄を誘うように腰を揺らして雌の香気を振り撒いてきた場合、雄ならばどんな行動を取るだろうか?


勿論、躊躇せず欲望の赴くままに身体を重ねていくに違いない。


「ヒャアッ!?……や……やくも……さま……あんッ!そ、そこ……/////」


自分に擦り付けられて初めて感じる雄の熱と固さに、レギンレイヴは顔を伏せながらも緊張でビクリッ!と震える。


「大丈夫だ。気持ちよくなるように、全身の力を抜いてくれ」


背中をスウッと指先で撫でて、力を抜くように指示すると、


「んううッ♡……はい……んん/////」


強張っていた背中から力が抜けていくのが目に見えて、そして反らした背中の分だけ腰が上がって八雲の前にクイッと差し出されるような体勢になった。


「いくぞ。ゆっくりとするからな」


「は、はいッ!……おねがい……します/////」


その返事にゆっくりと腰を前進させた八雲。


八雲はレギンレイヴの負担にならないように努めて欲望を抑えて腰を前に突き出していく―――


「アアアッ!!……ンウッ♡!……あっ……ウウッ/////」


自分の身体と八雲がひとつになる感触にレギンレイヴの背中は汗ばみ、フルフルと震えていた。


「ウッ……クッ……これは」


不慣れなレギンレイヴが力んでいることが感じ取れる。


そんな四つん這いになったレギンレイヴの脇下から胸に両手を差し込んだ八雲は、ムニムニと柔らかいその両胸を揉みしだき、『神の手』スキルを発動した指で緊張を解していった。


「んあああッ♡や、やくもさまぁ!そ、そこ……あん!ダメェ♡……ハアハア……ンンンッ!!!/////」


胸から脳に直撃した快感で、軽く気をやったレギンレイヴは無意識にフワッと力が抜ける。


その感触を感じ取った八雲は痛みを与えないように『回復』の加護を発動しながら一気に腰を突き出した。


「オオオアアッ!―――アウウッ!!アンンッ……んんッ♡……ハアハア♡/////」


強制的に絶頂へと導かれたレギンレイヴは顔を埋めた枕に向かって籠った声を響かせ続けていた。


「ンンおおッ♡……おおッ……おおッ……ンウウッ……あんッ!/////」


「レギンレイヴ。分かるか?」


そう言って優しく腰を押し付ける八雲。


「アウウ~ッ♡……は、はいぃ……わ、わかり……ますぅ♡……わた、わたくしの…………おおお~ッ! それッダメッ♡ アッンウウッ♡/////」


そこからはゆっくりとした腰使いから徐々に前後させる速度を上げていく。


ベッドに響く嬌声を聴きながら、小さな尻に打ち付けていく腰の動きでレギンレイヴの叫ぶような喘ぎ声が鳴り響く。


獣の声のようになったレギンレイヴを、八雲は脇の下から両腕を通して上半身を起こし、膝の上に乗せた。


正座した膝の上に座らされたレギンレイヴは、八雲の熱を完全に感じ取っていた。


一旦腰の動きを止めて身体を優しく撫でていく八雲に、レギンレイヴはブルブルと身体を震わせていった。


「アウウッ……あっ……あんッ♡……やくも、さま……やく……もさまぁ♡……ハァハァ♡/////」


「ハァ、ハァ……もっと感じるように開発するから、レギンレイヴ」


「……えっ?……ンアアアア~ッ♡!/////」


一気に強烈な『神の手』スキルを流し込んでやると、快感に脳を直撃されたレギンレイヴは目を上向きに半白目になりながら、舌を突き出して震わせている。


その姿に支配欲、征服欲がムクムクと膨れてくる八雲は、『早く龍紋を刻みたい』という欲望に頭が塗り潰されていく。


絶頂を迎えてグッタリと八雲に凭れ掛かっているレギンレイヴの銀髪が顔に掛かりながら両腕をスッとレギンレイヴの両膝下に通した八雲は、そっと彼女の耳元で囁いた―――


「俺ももう限界だから、レギンレイヴ……このまま一気にいくぞ」


朦朧としたレギンレイヴの返事を待つまでもなく、八雲は膝下に通した腕でレギンレイヴを持ち上げると、再び下ろして上下運動を開始する。


その上下運動を激しく繰り返し、涎と涙を垂らしながら嬌声を上げるレギンレイヴが何を言っても、もう止まらない。


「ア“オ”オ“~ッ♡! オウッ♡ アア~ッ♡! や、やくも、さまぁ!ダ、ダメッ!!これッ!!はげ、しすぎ!!ますぅ!!アア~ッ♡!/////」


そして―――


「―――レギンレイヴ!!!」


「アアアア~ッ♡!―――オホオオッ……アウゥ……あああぁ/////」


八雲の解放した欲望がレギンレイヴを染めていき、恍惚とした雌の表情を浮かべていた。


その間、レギンレイヴの下腹部には『龍紋』が淡いピンクに輝いて浮かび上がっているのだった―――


―――アルヴィトとレギンレイヴが無事に八雲へ初めてを捧げた。


そのことで待ち続けたレオ、リブラ、ユリエルの三人が八雲に抱き着いてくるのだった―――






―――そこからは、


大きなベッドの上に尻を突き出した四つん這いの恰好で左からレオ、ユリエル、リブラの三人が並んでいる。


汚れないようにバニースーツは脱ぎ捨てていたが、頭の上のウサミミカチューシャはそのままだ。


次々に三人の身体を求め、『絶倫』スキルを駆使して三人を欲望の沼へと沈めていっても尚、八雲の欲望が止まることはない。


「―――さあ、まだまだ、これからだぞ」


―――アルヴィトとレギンレイヴも合わせた五人に溢れ出る欲望を見せつけながら、八雲はそう呟いた。


まだ終わらない―――






―――そして、


後ろから抱きしめられながら耳元で愛を語られつつ抱かれるアルヴィト―――


―――うつ伏せになって休んでいたレギンレイヴも八雲に後ろから抱きしめられて声が枯れるほど愛を注がれていく。


もう何度も八雲の寵愛を受けてきたレオは向かい合って八雲を迎え入れて、八雲の思うままに欲望を受け止める―――


―――八雲の上に跨り、ひとつになるユリエルが聖女とは思えない乱れ方で八雲の興奮度を増していく。


ひと汗流すために共に大きな浴場に向い、掘り込み型の湯船で上半身を外に出して両手を床についたリブラに後ろから一つになった八雲は、さらに汗を掻きながら欲望を吐き出していった―――






それからも終わりの見えない六人の淫らな性交は続き、窓の外が白み出したところでようやく皆、眠りについたのだった―――






―――その日の朝


今日はユリエルの故郷と言えるフォック聖法国に到着する日である。


開始から波乱に満ちた八雲の異世界での夏休みは、その後にハーレムな夏休みとなって楽しみながら過ごしていた。


そして昨晩、八雲との熱い夜を過ごしたアルヴィト、レギンレイヴ、ユリエル、レオ、リブラの美少女達五人は八雲の両隣りに綺麗に並んで、心地いい疲労感でスヤスヤとした可愛らしくも静かな寝息を立てている。


そんな可愛らしい五人の寝顔をひとりひとり確かめるように見つめて、ひとり笑みを浮かべた八雲は彼女達と共にこれからのことを考えながらゆっくりと瞼を閉じて微睡みの中でゆっくりと意識を手放していく。


だが、これからフロンテ大陸の西部オーヴェストに新たな動乱の影が忍び寄っていることなど、この時の八雲はまだ知る由もなかった―――



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