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023 おまえ女だったのか

「そんな風に、じっと見るなよ」

彼女は恥ずかしそうにうつむいて、蚊の鳴くような声で抗議した。

「おまえ、女だったのか」

「あの頃は髪も短かったし、短パンだったね」

彼女とは幼い頃に出会い、小学校入学とともに離ればなれになった。

それが、こんな所で再会するとは。

特養ホーム利用者として。

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