陽も落ちた頃。
田舎道を車で走っていると、車線の左側に白い何かがチラチラと見えた。
もしや、と思い速度を落とすと、それは靴の白いソールだった。
足首から上は暗色の服だったのでそう見えたのだ。
少しオーバーに追い越すと、先にも白い何かが見えた。
足首から上の無い、白い足袋たびが歩いていた。