周顗、
そして酒杯を掲げ、三人に振る舞った。
あっ、いけない。
母上、お酒だけは、マジで。
「私は
どこかに落ち着けることなど
あるまいと思っておりました。
けれど縁があったか、
其方らがこうして立身し、
私の前に在ってくれる。
これ以上、
何を憂えることがありましょう?」
読み方次第ではこれ、
「お前らこれ以上
おいたしてくれんなよ」
になりますね。
そんな母の気持ちを知ってか知らずか、
周崇、がばと立ち上がった後、
いきなりの五体投地!
しかもギャン泣き!
「母上、それは違います!」
否定から入る、
よく訓練された子、周崇。
「兄貴は志ばっかりデカいけど無能、
名ばっかりが先行するも
見識はまるでそこに追い付かず、
他人の失敗に乗ずるのを
得意としています!
こんなやつが人としての道を
全うできるとは思えません!
とは言えこの崇めも、
世の中と折り合うには
幾分に性狷介に過ぎましょう!
弟のみ、弟のみが良き者です!
母上の前には、弟のみが
おるべきであるのです!」
お、おぅ……
周伯仁母冬至舉酒賜三子曰:「吾本謂度江託足無所。爾家有相,爾等並羅列吾前,復何憂?」周嵩起,長跪而泣曰:「不如阿母言。伯仁為人志大而才短,名重而識闇,好乘人之弊,此非自全之道。嵩性狼抗,亦不容於世。唯阿奴碌碌,當在阿母目下耳!」
周伯仁が母は冬至にて酒を舉げ三子に賜いて曰く:「吾れ本は江を度れるに足を託つ所無からんと謂えり。爾が家に相有り、爾ら並べて吾が前に羅列せるに、復た何をか憂えんか?」と。周嵩は起ちて、長く跪きて泣きて曰く:「阿母が言に如かず。伯仁は人志の大なるを為せど才は短く、名は重かれど識は闇く、人の弊に乘ぜるを好みたるは、此れ自ら全の道に非ず。嵩が性は狼抗、亦た世に容れず。唯だ阿奴が碌碌とし、當に阿母が目下に在りたるべきのみ!」と。
(識鑒14)
大絶賛母の想い子知らず、である。
こんなん笑うわ。
つーかこんなん識鑒に入れてんじゃねえw
どこまで人笑わせる気だw