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周顗5  周顗ブロス1

周崇しゅうすう、酒を飲んで酔っ払った。

するとその眼がすっかり据わる。


周顗しゅうぎさんに振り向いて、放言する。


「兄貴も無能なくせに、

 ずいぶんとまぁ悪どいことをして

 その名を重くしたもんだな!」


言うなりいきなりろうそくを持ち、

周顗さんに投げつける!

いや何やってんのアンタマジで!


けどこれ、周顗さんにとっては

いつものことだったようである。


「ははっ、弟よ。

 火攻とはまた下策に出たものだ」




周仲智飲酒醉,瞋目還面謂伯仁曰:「君才不如弟,而橫得重名!」須臾,舉蠟燭火擲伯仁。伯仁笑曰:「阿奴火攻,固出下策耳!」


周仲智は酒を飲みて醉い、目を瞋らせ面を還じ、伯仁に謂いて曰く:「君が才は弟に如かざれど、橫して重名を得たり!」と。須臾にして、蠟燭が火を舉げて伯仁に擲つ。伯仁は笑いて曰く:「阿奴が火攻、固より下策に出たるのみ!」と。


(雅量21)




たぶんこれ、投げたそばから

消えたやつですよね……


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