そこで新たに宮殿を建てた時、
宮殿の名前をあらわす看板を、
韋誕先生に書いてもらおうと思った。
ところがどこで工程を間違えたか、
うっかり看板が先に
宮殿に掲げられてしまった。
看板の高さは、地上から約 38m。
つまり、ビル約 11 階分の高さ。
明帝さまが仰る。
「韋誕すまん、
梯子であそこまでのぼって、
看板の字、書いてきてくれ」
鬼ですか。
この無茶振りに、
どうにかして応えた韋誕先生。
終わった頃には、あまりの恐怖に
髪の毛が真っ白になってた。
なので子孫たちに言う。
「字が上手くてもろくな目に遭わん。
書道などやめておけ、やめておけ」
韋仲將能書。魏明帝起殿,欲安榜,使仲將登梯題之。既下,頭鬢皓然,因敕兒孫:「勿復學書。」
韋仲將は書を能くす。魏の明帝の殿を起つるに、榜を安んぜんと欲し、仲將をして梯に登らしめ之を題せしむ。既にして下れば、頭鬢は皓然たれば、因りて兒や孫に敕すらく:「復た書を學ぶこと勿れ」と。
(巧蓺3)
韋誕
このエピソードくらいしか残ってない。為政者としてはそれなりに出世してる。