「誰かが俺に危害加えようとするとな、
こうな、くるわけよ、ピーン! って」
で、とある側仕えに言う。
「いいか、懐刀忍ばせて俺の側に来い。
そしたら俺、言うからな。
ピーン! ときた、って。
いったんはお前捕まっちゃうけど、
何とかするから。褒美もやるし。
だからこのこと、誰にも言うなよ」
側仕えは当然信じますよね。
まぁそのまま斬り殺されましたけど。
曹操の意図なんて、
知る由もなかったよね。
側仕えが懐刀抱えてたの見て、
周りの人は思いましたよね。
「やっべ、曹操様エスパーじゃん」。
そりゃ反逆だって
したくなくなるってもんです。
魏武常言:「人欲危己,己輒心動。」因語所親小人曰:「汝懷刃密來我側,我必說『心動』。執汝使行刑;汝但勿言。其使無他,當厚相報。」執者信焉,不以為懼,遂斬之。此人至死不知也。左右以為實,謀逆者挫氣矣。
魏武は常に言えらく:「人の己を危ぶまんと欲するに、己は輒ち心動す」と。因りて親しき所の小人に語りて曰く:「汝は刃を懷え密かに我が側に來たるべし。我は必ずや『心動けり』と說かん。汝を執えて刑を行わしめんとするも、汝、但ふぁ言う勿れ。其れ他を無からしめ、當に厚く相い報わんとせるべし」と。執われたる者は信じ、以て懼るるをなさざれど、遂に之は斬らる。此の人は死に至りても知らざらぬなり。左右は以て實と為し、逆を謀る者は氣を挫く。
(假譎3)
誰にも言ってない割にここにn
おや、チャイムが