世説新語は、36個の
セクションに分かれています。
それぞれのテーマごとに、
エピソードがまとめられているんですね。
ここでは、そのセクションについてご紹介。
各エピソードの原文、訓読文の後ろに
ついているのがセクション名。
その後ろの数字は、セクション中の
何番目に載るエピソードか、を示します。
基本、後ろにあるエピソードの方が
あとの時代のものです。
徳行 徳の高い人物について。47編。
言語 弁舌に優れた人物の話。108編。
政事 統治にまつわる話。26編。
文学 古典文学に基づいた言動。65編。
言志 当世文学に基づいた言動。39編(※)。
方正 己の基準に忠実な人。66編。
雅量 度量度胸に秀でた人。42編。
賞誉 ポジティブな人物評価。156編。
豪爽 クソ度胸のひとたち。13編。
容止 美男子のありよう。39編。
自新 再起を成し遂げた人。2編。
賢媛 機知に富む女性たち。32編。
術解 特殊技能の話。11編。
巧芸 芸術に長けた人。14編。
任誕 ギリギリセウトなキチガイ。54編。
排調 他者攻撃。65編。
惑溺 女性に溺れた人物の話。7編。
※ 通常の分類は、このカテゴリも「文学」に含まれています。しかし後世の世説新語的作品に「言志」と言う分類が存在していること、また文学編が第66条にて時系列のリセットが掛かっていること、などから、ここで編を分ける方が適切である、と判断しました。