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◯あとがき1

 ぷつっ、とノートパソコンの電源が落ちました。どうやら充電がなくなってしまったようです。自室にいた僕は、直前まで、【本家】のアカウントを見ていました。そこに出品されていた、「ハナサワタカシさん専用」と注釈が入った弔花を見ていたんです。


 夏の夜でした。昼間と比べて暑さはやわらいだものの、まとわりつくような空気が依然として残る、そんな夜のことでした。 


 パソコンの画面を見ながら、僕はひどく納得していました。なぜ自分は一連の出来事を追い続けていたのか。その理由がわかったんです。とてもシンプルでした。ここに全てが映っていたのです。

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