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番外編 斎藤ちゃんのひとりごと

 まっつーは職場の友人として、とてもいい距離感で私に接してくれる。実際私のほうが年上で先輩なれど、そんなことを取り払うくらいに、一緒にいるだけで和むし、とても話が合う。


 そんな仲のいいまっつーの男運のなさには、私自身どうにもできないので、相談に乗るのがやっとだった。


 私から見てもまっつーは本当にいいコだと思うし、変なものを寄せつける雰囲気なんて皆無なのに、どうして寄ってくる男がロクな者じゃないんだか。モラハラの元彼といい、変態綾瀬川といい、ポンコツ佐々木先輩といい、揃いもそろって変なヤツばかり。


 実年齢=恋人いない歴の私にとって、まっつーの引きの悪さは、摩訶不思議としか言えない。年の離れた姉からの教育+2個上の兄のシスコンのせいで、耳年増な現実主義の私がマトモな恋愛する確率と、まっつーの男運のなさは比例するのだった。

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