☆☆☆
笑美さんをゲストルームのベッドに寝かせてから、千田課長にさっきあったことをLINEで報告・数日休むことを伝えてスマホをオフにし、笑美さんの荷物を備え付けのクローゼットにしまってあげた。
「僕の腕の中で静かに眠ってる笑美さん、すごくかわいいな」
上半身を抱き起し、彼女が着ているブラウスのボタンを、ひとつずつ外していく。スカートのファスナーをおろして脱がせてから、肌を守るようにつけられているストッキングや下着のすべてから、笑美さんを解放させた。
「僕の想像どおり、一糸まとわぬ姿の笑美さん綺麗だね」
触れるだけのキスをして、彼女をベッドに寝かせる。そのまま添い寝したい気持ちを抱えつつ、備えつけの浴室に向い、浴槽に湯を貯めた。眠っている笑美さんをお風呂に入れるのには、あまり温度は高くないほうがいいかもしれない。
「僕の手で丁寧に洗ってあげて、気持ちよく眠ってもらわなきゃね」
寝てるところを襲うなんてことは、絶対にしない――無抵抗な女のコほど反応がなくてつまらないし、なにより……。
「笑美さんに抵抗してもらわなきゃ、楽しくないんだよな」
ココロとカラダは裏腹なことを、抵抗しながら感じてほしい。僕の手や口で感じさせられて、涙ながらに絶頂したときの笑美さんが見たい。
「お風呂に入れるときの僕の気分はそうだな、笑美さんに尽くす執事という役柄がいいかもね」
僕の愛情を込めて、隅々まで洗ってあげる。佐々木さんが知らないところを探しながら、ゆっくりと――。