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第3話 初めてのダンジョン

 ダンジョンに挑むと決めた僕だけれど、今日は学校に通うことになっている。

 愛梨と相談した結果だ。ダンジョンを攻略する以外にも、僕にだって未来があるから。

 そんな説得では、次のスタンピードへの焦りには勝てなかったけれど。


 毎日ダンジョンに向かっていては、疲れから失敗してしまうかもしれない。

 そう言われて、納得する部分があった。急ぎすぎて死んでしまっては、結局は愛梨を守れないからね。


「今日も迎えに来たよ、優馬君」


 そう言いながら笑顔を見せてくれる愛梨。

 今みたいな時間を守るために、僕は戦うんだ。

 それを忘れないためにも、学校に通うことは必要かもね。

 愛梨が居てくれるから、ダンジョンに挑む意味があるんだから。


 いつも通りに学校へと向かう。そういえば、何人かは犠牲者が出たみたいだ。

 悲しいけれど、愛梨ではなくて良かったという思いが拭えない。

 愛梨が死んでいたら、僕が生きる理由がなくなってしまうから。


 学校にたどり着くと、死んだ人以外にも見かけない顔があった。


「そういえば、刀也が居ないね」


「居なくてもいいと思うけどね。いくらなんでも、私は嫌いだよ」


 そう言うのも納得してしまうくらいには、乱暴なやつだった。

 本音のところでは、居ないほうが良いというのは同感だけど。

 でも、流石に愛梨みたいに言葉にはできないかな。


「刀也のやつもバカよね。愛梨に嫌われてるの、気づいてないんだから」


「私が刀也を好きになることなんて、天地がひっくり返ってもありえないよ」


「だよなー。あいつ、ダンジョンに挑んでいるらしいぜ。モンスターにやられればいいのにな」


 クラスメイトと話しているが、本気で嫌われている。

 少しだけ気分がせいせいするけれど、僕だってダンジョンに挑むんだから。笑う訳にはいかない。

 命をかけるんだから、他者の命だって雑に扱わないほうが良いはずだ。


「つまらない嫉妬で、優馬に突っかかるんだものね。余計に嫌われるだけなのに」


「そんなことにも気づかない頭なんだろうさ。俺だって、あいつは嫌いだよ」


「僕も嫌いだけど、死んでほしいとまでは言えないかな」


「優馬君は良い子ちゃんだよね。私は嫌いじゃないけどね」


 愛梨から嫌われないのなら、どんな評価でも構わないけど。

 結局のところ、僕にとって大切な存在は一人だけだからね。


「ダンジョンに挑むやつは、もう何人も死んだみたいだな。誰か攻略してくれればいいけど」


「そうなのよね。私達にとっても、他人事じゃないっていうか」


「きっと、大丈夫だよ。私達にはヒーローが現れるはずだから」


 愛梨はちらりとこちらを見る。期待してくれるのは嬉しいけれど、重い気もする。

 それでも、やることに変わりはない。愛梨が平和に過ごせるように、頑張るだけ。


「近場にSランクダンジョンがあるのが怖いんだよ。何でなんだろうな」


「言っても仕方ないわよ。幸い、Eランクダンジョンだって近くにある。誰かが慣れてくれるって、期待するしか無いわ」


「人手が足りないみたいだからね。なかなか難しいとは思うけど」


「私も、待っているしかできないからね。悲しいけれど」


 僕は愛梨に戦ってほしくない。だからダンジョンに挑むんだ。

 ただひとり大切だと思う人だから。

 ずっと、幸せに生きていてほしい。できることならば、結ばれたい。


 最低でも、ダンジョンなんかのせいで死ぬことのないように。

 そのためならば、恐ろしいダンジョンに挑むことだってできる。

 本当は、誰かに助けてほしい。でも、期待できる状況じゃないから。


 クラスメイトに話したところで、バカにされて終わりだろう。

 とてもじゃないけど、頼ることなんてできはしない。

 愛梨を守れそうな人なんて、僕しか居ないんだ。


「愛梨に何かあったら、僕は泣いちゃうと思うよ」


「優馬君に何かあったら、私は死ぬよ」


「クッソ重いわね! いくらなんでも言いすぎよ」


「完全に脈がないのに、刀也のやつもよくやるよ」


 愛梨を死なせないために、僕は生きなきゃいけない。大変だ。

 誰かを守ったって満足感のもとで死ねるなら、悪くない気もしていた。

 だけど、愛梨が死んでしまうのなら意味がない。

 僕にとって、本当に全てと言える人だから。


「僕が死んでも、幸せになってくれたほうが嬉しいけど」


「優馬君だけが、私の幸せなんだよ。スタンピードの時にハッキリしたんだ」


「いや、優馬も優馬でおかしいわね。想い人に自分の居ないところで幸せになられてもいいなんて」


「まあ、割れ鍋に綴じ蓋って感じじゃないか? 良くも悪くもお似合いだよ」


 酷いことを言われているはずなのに、お似合いだと言われるだけで嬉しくなる。僕も大概だな。

 でも、それでいい。愛梨だけが、僕を慕ってくれていたから。

 弱くて情けなくて頼りない僕を、たったひとりだけ肯定してくれていたから。


 愛梨はどう思っているのだろうか。つい表情を見てしまう。

 すると、ほんの僅かに頬を緩めていて。思わずにやけそうになった。


 やっぱり、愛梨は僕に好意を持ってくれている。

 さっきの言葉からも感じるけど、自然な動作からも伝わってくるようで。

 ダンジョンに挑む時に頑張るための力をもらったような気がした。


「優馬君は、きっと何があっても私を助けてくれるからね」


「その期待に応えられるように、がんばるよ」


「お熱いことで。なにか進展でもあったの?」


「あまり茶化してやるなよ。俺が言うのも何だけどさ。こいつらなら、いずれくっつくって分かりきってただろ」


 そんな風に思われていたのか。なら、もっと早く告白したほうが良かったかな。

 いや、今更だ。ダンジョンを攻略してからだって決めたんだ。

 愛梨の言いたいことを、しっかりと聞くって決めたんだ。


「じゃあね、しっかりやりなさいよ。私も、あんた達はお似合いだと思うわよ」


「もう授業か。またな。刀也なんかに邪魔されるなよ」


 僕達の関係を応援してくれる人もいる。それはとても嬉しい事実だ。

 だって、愛梨と僕とでは遠い存在かのように感じる瞬間もあったから。

 なんだかんだで、愛梨はみんなから好かれている。僕はどうだろうか。


 まあ、いいか。愛梨から大切に思われているのなら、それでいい。

 これまでの人生で、僕という人間を大切にしてくれた人は愛梨だけだから。

 他の友達は、僕が死んだとしても、知り合いの誰かが死んだくらいにしか悲しんでくれないはずだ。


 人生において大事な存在だと感じてくれる人は、たったのひとり。でも、それでいい。

 僕だって同じことだから。愛梨以外の人間は、ただの知り合い以上にはならないから。


 それからの一日は、いつも通りに過ごして終わった。

 愛梨との日常の大切さを実感できて、僕がどれだけ愛梨を好きなのかを理解できて、大切な日になった。


 そして次の土曜日。愛梨が見送りに来てくれた。


「頑張って。逃げてもいいから、無事に帰ってきてね。ヘタレでも良いんだから」


「もちろんだよ。愛梨を死なせる訳にはいかないからね」


「なら、安心だね。優馬君は臆病だから、ちょうど良いよ」


 これからダンジョンに向かう。最悪の場合、死んでしまうかもしれない。

 だから、愛梨の顔を僕の瞳に焼き付けた。

 穏やかで、清楚で、愛嬌のある大好きな顔を。


「じゃあ、行ってくるよ。必ず帰ってくるから」


「約束だよ。裏切ったら、死んだ後でも呪っちゃうんだからね」


 怖いことだ。絶対に死ねないな。でも、脅しのような言葉も愛梨の優しさだよね。

 本気で死んでほしくないと、全力で伝えてくれる言葉だから。


 愛梨に手を振って出かけていき、この街にあるEランクダンジョンに向かう。

 ダンジョンへとつながる門の前には警備員らしき人が居て、どうも入っていく人の確認をしているようだ。

 何人かの順番待ちをして、僕の番がやってきた。


「子供か。名前は?」


笹木ささき優馬です」


「念のために確認しておく。ダンジョンで死んだ場合、死亡手当が発生する。名前を偽っていないな?」


 学生証を提示すると、頷かれる。


「脅されていないな? 家族の許可は取ったか?」


 など、いくつかの項目の確認を受けた後、ダンジョンへの侵入を許可される。


「すでに死人は複数出ている。気をつけるんだぞ」


 もしかして、ぶっきらぼうなのにも理由があったりするのだろうか。

 死んでも感情移入しないようにとか、態度に腹を立てないか見ているとか。

 まあ、僕が気にするべきことじゃないな。さっさと進もう。


 門の中に入っていくと、一瞬で景色が切り替わった。

 先ほどまでは現代日本のアスファルトでできた町並みだったのに、今ではあたり一面に草原が広がっている。

 まったく、不思議なものだ。科学的な説明はできるのだろうか。


 とはいえ、理由を考えても分からないだろう。

 僕がやるべきことは、ダンジョンの攻略。

 ゲームみたいな仕組みだということは噂になっている。

 だから、本当に攻略が鍵になる可能性は十分なはずだ。


 今のところ、他の人とは出会っていない。

 さっき侵入していった人の姿も見えない。何かあるのだろうか。

 そう考えていると、悲鳴が聞こえる。

 助けに行こうか悩んでいると、僕の前にスライムがあらわれた。前に出会った時と同じ、マスコット然とした見た目だ。


 誰か知らないけど、助けは期待しないでくれ。

 僕は自分のことで必死なんだ。誰かの手助けをする余裕はないみたいだ。


 とりあえず、一体だけならば前回と同じやり方で倒せるかもしれない。

 持ってきた鉄のバットで、スライムに攻撃を仕掛ける。


「当たってくれよ!」


 スライムには、こちらに飛びかかって来ようとされた。だが、先手を打ってバットをぶつけられた。

 やはり、前回の戦いでの経験は大きい。これが初めてだったら、もっと混乱していたと思う。


 今回は、さほど手間取らずに倒せた。

 成長したのか、単なる慣れなのか。他のモンスターだって居るに違いないのだから、慢心はできない。


 そういえば、悲鳴はどうなったのだろうか。

 音がした記憶のある方へ向かうと、すでにスライムに殺されている人が居た。

 残念だけど、助けに行く余裕はなかった。スライムを倒して、少しだけ手を合わせて、次に向かう。


 入り口から真っすぐ進んでいくことが、今の僕にできること。

 ダンジョンの構成は未だによく分かっていないから。

 限界になったら引き返せるように、だけど少しでも進めるように。


 どうしてスタンピードなんてものが起こってしまったんだろう。

 それがなければ、単にゆっくり進むだけで良かったのに。

 次にスタンピードが起きて、愛梨が巻き込まれないように、ギリギリまで急がなくちゃいけない。

 それでも、次がないなんて保証はされない。


 諦めたら、どれだけ楽になれるだろうか。誰かに任せられたら。

 でも、明らかにダンジョンを攻略する手は足りていない。

 そうじゃなかったら、僕みたいなただの学生が参加できるわけ無いんだから。


「何をするのが正解なんだろうな……」


 つい弱音が出てしまった。暗闇の中を歩いている感覚がある。

 たったひとりで、誰の助けもなく戦う。ダンジョンには他の人も挑んでいる様子だけど。

 とてもじゃないけど、信頼なんてできない。ピンチになったら見捨てられるだろう。


 考え事をしていると、次のモンスターが現れた。

 これは、ゴブリンで良いのだろうか。緑色の小人で、木の棒を持っている。どこで用意したんだろう。

 小汚い感じが出ていて、あまり触れたいものではない。すえた匂いまでする。近づくのも、本音では嫌だ。


 まあ、敵に触られることは好ましいことではない。なにかスキルがあるのかもしれないし。

 ゲームじみたダンジョンだなというのは、全体的に感じる。

 スライムは倒したら消えてしまうし、入り口として門から転移するというのもそれっぽい。


 だとすると、僕の死体もいずれ消えてしまうのだろうか。それは嫌だな。

 死んでしまったとしても、愛梨の元へ帰ることすらできないんだから。


 まあ、考え事は後で良い。まずはゴブリンを倒さないと。


「さあ、行くぞ」


 逃げ道だけは確保しておきたいけど、平原だし簡単か。

 なら、危なくなるまでは戦おう。バットを構えて、敵の持っている木の棒をながめる。


 こちらに振り下ろしてきたので、バットで受ける。

 以前のスライムほど強い衝撃じゃなくて、なんとか耐えきれた。

 受けたのは失敗だった気もするけど、うまく行ったからそれでいい。


 反撃として、バットを振り下ろしていく。受けられる。

 今度は横から振る。脇腹に当たる。

 それでも、まだ倒れてはくれない。やっぱり、耐久力が高い。


 スライムの時にも感じたけれど、簡単には死んでくれない。

 モンスターという存在のイメージからすると、当たり前ではあるけれど。

 ダンジョンでも、すでに死人はたくさんいるんだから。脅威に決まっているよね。


「何度でも、殴り続けるだけだ」


 本当に大事なことだ。死ぬまで殴れば死ぬはず。

 ダメージを受けている様子ではあるから。諦めるのが一番悪い。

 次あたりに、変なところで油断することが続くだろう。


 だから、しっかりと死ぬまで叩こう。

 ゴブリンは怯んでいるので、続けて殴れる。

 ゲームでのイメージ通り、弱いことだ。

 それでも、死ぬまでは気を抜かない。


 ゴブリンが倒れたのを確認して、構えを続けたまま様子を見る。

 すると、ゆっくりと姿が薄れて、そのまま消えていった。


「よし、順調だ。でも、しっかりと気を張っておかないと。ちゃんと生きて帰るために」


 愛梨が待っているんだ。俺が死んだら、死ぬとまで言われた。

 だから、何があっても、絶対に帰るべきなんだ。


 改めて決意を固めて、続けてモンスター達を倒していく。

 すると、だんだん楽になっていくことに気がついた。

 慣れもあるだろうけど、疲れを感じないんだ。


「まさか、ゲームみたいに敵を倒せば成長できるのか……?」


 今の仮説が正しいとなると、どこまで急ぐのかが大事になる。

 レベル上げに時間をかけるか、できるだけすぐにSランクダンジョンを目指すか。


 愛梨がスタンピードで襲われる可能性がないのなら、ただ慎重で良かったんだけど。

 僕の目標は愛梨を守ること。ダンジョンを攻略することじゃないから。

 そこを見誤らないためにも、まずは生き延びることを優先しよう。


 ある程度敵を倒し続けていると、レベル上げという仮説に確信が持てた。

 どう考えても、僕の動きが早くなっているし、バットも軽くなっている。

 つまり、ダンジョンの中でモンスターを倒すのは重要な手順になる。


 そのままモンスター達を倒しながら進んでいくと、最奥らしき場所にたどり着く。すると、結界のようなものに囲まれた。

 慌てて周りを見回すと、犬のようなモンスターがいた。額に角が生えている以外は、犬と変わらない。

 というか、大きい犬だ。だから、すぐに逃げられないか確かめた。


 一応、結界の外に出ることはできるらしい。そこから犬が出てくることはない。

 感覚からすると、目の前にいる犬はいわゆるボスだろう。

 どうする。犬と戦うか。逃げて体制を整えるか。


 見た感じの動きだと、勝ち目は十分にある。

 だけど、犬だ。あの牙を腕に突き立てられたときを思い出してしまう。

 唸り声を上げている。怖い。怖い。変な汗が出てくる。飛び掛かられたら、どうしよう。


 でも、ここで逃げて、愛梨が犬に襲われた時にまた逃げるのか?

 そんな姿勢で良いのか? 弱いままの僕でいたら、結局愛梨を守れない。


 勝ち目がない敵に挑むわけじゃないんだ。ただ、恐ろしい見た目をした敵に挑むだけのこと。

 そんな状況で逃げ出すやつが、愛梨を守れるものか。

 スタンピードが起きてしまえば、複数の敵に囲まれる可能性だってあるんだ。


 さあ、気合を入れろ。心に火を灯せ。目の前に居るのは、勝てる相手なんだ。


「今ここで、犬は逃げなくて済む相手にするぞ!」


 愛梨を助けられる人間になるんだ。ここで、自分の恐怖に打ち勝ってみせる。

 自分自身のトラウマになんて、負けはしない。もう一度愛梨が犬に襲われたって、守りたいんだから!


 結界の中に入っていき、犬に向けてバットを構える。

 さあ、戦いの始まりだ。動きは十分に追いかけられる。なら、行ける。


 犬は口を開いて、こちらに噛みついてくる。

 そこにバットを差し込むと、噛みちぎれない様子。

 すぐに犬は飛び下がって、こちらに唸り声を上げてくる。


 犬に噛まれた過去が目の前に見える。

 でも、そんな恐怖になんて負けてられない。愛梨のために、絶対に勝つんだ。


「行くぞ! お前を倒して、過去と決別する!」


 犬に怯えるだけの自分とは、もうサヨナラだ。

 また噛みつこうとされたので、今度は顔面にバットを合わせる。

 すると、直撃して苦しんでいた。なら、やれるはず。


 しっかりと敵の動きに警戒しながら、今度はバットを振り下ろしていく。直撃する。

 キャンキャンと悲鳴を上げていて、少し高揚してしまいそうだった。


 本物の犬だったら、心が傷んだかもしれないけれど。

 でも、角が生えているようなバケモノなんだ。人を襲う怪物なんだ。

 だから、さっさと殺してしまわないと。被害者を出さないためにも。


 何度も殴り続けて、やがて犬は倒れる。

 そして、他のモンスターと同じように消えていった。

 同時に、僕の周りを囲んでいた結界も消え去っていく。


「とりあえず、ボスらしき敵は倒せた。まずは帰ってから、様子を見ようかな」


 そのままダンジョンから脱出すると、同時に入り口の門が消えていった。


「何があったか知っているのか!?」


 入り口を管理していた警備員らしき人に、すごい剣幕で問いかけられる。


「ボスらしきものを倒したので、そのせいかもしれません」


 そう説明すると、話を聞かせてくれと連れて行かれた。

 しばらく僕の経験したことを話すと、どこかに連絡し始めた。

 会話を終えた警備員みたいな人は、お礼を言ってから僕を解放してくれた。


 帰り道に着きながら、今日を振り返る。

 なんだかとても疲れたな。犬とも戦うし、知らない人と話す羽目になるし。

 でも、とても達成感がある。これで、まずは一歩だ。


 愛梨との平和な生活のために、もっと頑張っていくぞ。

 しばらくはEランクダンジョンでレベル上げをして、次はDランクダンジョンだ。

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