ある日、僕たちが暮らす現代日本にダンジョンが現れた。
門のようなものが急にできて、そこに入っていくとゲームのような世界が広がっているらしい。
侵入していった人たちは、何割かが犠牲になり、残りが命からがら逃げ帰ってきた。
その人達によると、いわゆるモンスターとしか言いようがない存在が居る。
モンスター達は、見つけた人間達を攻撃していく。
種族も能力も様々で、それでも人間の脅威であることには変わりがない。
ただ、今のところはダンジョンから外にモンスターが出てくることはない。
多くの人にとって、危険ではあるものの、関係のない存在であるようになっていった。
僕もその1人で、いつもどおりに高校に通いながら過ごしていた。
「
なんて言ってくれる、幼馴染の
元々近所だったのだけれど、犬に噛まれそうになっているところを助けてからは、親しみを持ってくれているみたいだ。
まあ、僕はそれから犬が怖くなっちゃって、近づくこともできないんだけど。
いじめられっ子で意気地なしの僕には見合わないくらい可愛い人だ。
黒髪をいわゆるボブカットにしていて、清楚で可憐という言葉が似合うような人。
目はパッチリしていて、肌はびっくりするくらい白くて透き通っている。
ただ、見た目のイメージ通りではない瞬間もあるかな。
「そういえば優馬君。ダンジョンの映像は見た? 臆病な優馬君には、ちょっと刺激的だった?」
なんていたずらっぽいことを言ってきたりする。通学路を歩く上で、最近の話題が便利だということは分かるけどね。
僕が臆病なのは事実だけれど、直接言ってくるのはヒドいよね。
「少しだけね。自分からダンジョンに入っていく人の気持ちは分からないよ」
ダンジョンについては、多くの人が触れようとしていない。関わらなければ安全だと思われているからだ。
今のところは、ダンジョンの外にモンスターは出てきていないから。
ただ、例外はいる。目立ちたがり屋の人達。SNSや動画投稿サイトで活動するようなネタを求める存在がいる。
その人達は、たまに入っていって、死ぬか逃げ帰るかしていた。
動画や画像を見ていた人達にとって、ダンジョンに入ることは正気の沙汰ではない。
モンスターは、熊や虎よりも恐ろしい存在として見えていたからだ。
今のところ、銃が通じるかどうかは分かっていない。
少なくとも、何の準備も整えずに入っていい場所じゃないんだ。
僕の住む火狩町にも、ダンジョンの門があるらしいけれど。絶対に近づこうとは思わない。
見ていた映像でも、スライムとしか言いようがない存在に体当たりされて、押し倒されて、そのまま死んでいる人が居たから。
きっと、僕なんかだと簡単に殺されてしまう。
「私だって、優馬君にダンジョンに入ってほしいとは思わないよ。すぐ死んじゃいそうだからね」
「僕は弱いのは確かなんだけど、縁起が悪いことを言わないでほしいな、愛梨」
「ごめんごめん。優馬君が心配なのは本当だよ。大切な幼馴染だからね」
僕にとっても、愛梨は大切な幼馴染だ。毎日顔を合わせているし、親しくしてくれている。
棘のある言葉を言ってきたり、そんなのも親愛表現だって感じる程度には。
だから、一緒に過ごす日常を大事だと感じていることは事実だ。
「ありがとう。でも、僕はダンジョンに入ったりしないから。安心してほしいな」
「そうだね。あ、今日もお弁当作ってきたよ。お昼は一緒に食べよ」
いつも僕のお昼ごはんを用意してくれているあたり、愛梨だって同じように感じてくれているのだろう。
わざわざ手間をかけて弁当を作ってくれて、同じ空間でご飯を食べて、それを嫌だと思わないくらいに。
今日も明日も、同じような日常が続いていけば良いと思っていた。
その日の放課後まで、事件が起きるまで。
いつものように授業を終えて、帰り道。
突然、地震が起きた。隣にいる愛梨ともども、少し立ち止まってしまうくらいの。
「念のために、公園にでも行く?」
なんてのんきなことを言っている僕を見ず、愛梨は震えていた。
何があるのだろうと、視線の先を追う。
水色でプルプルしていて、跳ね回っているいわゆるスライム。
膝の高さくらいの大きさはあって、見た目だけなら可愛い。
でも、僕は知っている。弱そうな見た目をしていても、犠牲者が出ている存在なんだって。
今日の映像でも見ていた。スライムに体当たりをされ続けて死んだ人を。
ポヨポヨした音が出そうな感じで、こちらへと体を揺らしながら徐々に跳んで近づいてくる。
心臓が変になりそうだ。というか、もうおかしいのかもしれない。ドクドクしている感覚が分かる。
バクバクとした音まで聞こえてきて、音のおかげで少しだけ冷静になれた。
愛梨は怯えている。なら、逃げるしか無い!
「愛梨、こっち!」
手を取って、全力でスライムと反対側へと駆けていく。
どこへ逃げれば良いのか分からない。そもそも、モンスターはなぜ現れたのかも知らない。
でも、とにかく少しでも離れないと。僕はともかく、愛梨だけは無事でいてほしいから。
走っていく中で、後ろから音が聞こえる。ペチャリと水が地面につくような音が。
つまり、後ろからスライムは追いかけてきている。やはり、人間を狙っているのだろうか。
そういえば、他の人達は居ないのだろうか。うまくターゲットを変えてくれないか、つい期待してしまう。
スライムに追いかけられた人は、きっと死んでしまう。それでも、愛梨が死ぬよりはマシなはずだから。
分かっている。卑怯で残酷で、とても許されない考えだって。
でも、僕なんかにモンスターを倒せるはずがないから。逃げるしか無いから。
愛梨は僕より足が遅くて、だから全力で引っ張っていく。
僕の命よりも大事な愛梨だから、絶対に助けたくて。
「優馬君、私のことは良いから……!」
なんて言われたって、何があったとしても手を離すつもりはない。
愛梨が生きていてくれるのなら、僕の人生にも意味があったと思えるから。
だって、愛梨だけだったから。僕を必要としてくれる人間なんて。
弱くて情けなくて、それでも自分を諦められなかった僕を。
「ダメだよ! 愛梨だけは何があっても見捨てないから!」
決意を込めて言葉にする。だけど、どれだけ走ってもスライムは振り切れない。
このまま追いつかれたら、きっと愛梨は死んでしまう。
でも、戦ったところで勝てるはずがない。でも、逃げられるかは怪しい。
どうすればいい。どうすれば。奇跡にかけるしか無いのか?
愛梨の顔を見る余裕すらもない。いま苦しんでいるのだろうか。悲しんでいるのだろうか。
本当は諦めたいと思っていて、僕が無理やり付き合わせているだけなのかな。
だとしても、愛梨には生きていてほしい。他の何が犠牲になってもいいから、愛梨だけは。
必死で逃げる。後ろから水のような音が迫ってくる。
相手には体力はあるのだろうか。僕はモンスターのことを何も知らない。
結局は、無策でがむしゃらになっているだけだ。
このまま逃げ続けていて、効果はあるのだろうか。
諦めたら楽なんじゃないか? そんな考えすら浮かんでくる。
でも、愛梨を見捨てたくない。せめて、彼女だけでも逃げ切ってほしい。
そういえば、今どこにいる? 音から遠ざかることを優先したせいで、知らない道に入り込んでしまった。
もし行き止まりに当たってしまえば、そこで終わりだ。
多少足が遅くなったとしても、知っている道を優先すべきだったか。そんな後悔が襲いかかってくる。
「優馬君、前!」
そう言われて前を見ると、行き止まり。完全に裏道に入ってしまっていて、逃げ場がない。
諦めて振り返ると、スライムが近づいてきている。走っていた時に追いついてきたのに、今はゆっくりと。
いたぶろうとしているのだろうか。できれば、痛くない死に方が良いな。
そう考えていると、手のひらから震えが伝わってきた。愛梨のものだ。
つまり、いま愛梨は怖がっている。なにかできることはないか。
周りを探し回ると、金属バットが見つかった。心もとないけど、何もないよりマシだ。
バットを手にとって、スライムへと向かい合う。
「愛梨、僕が時間を稼いでいる間に逃げて!」
「そんなことできない! 死ぬのなら、一緒にだからね!」
なんて言われてしまう。なら、勝つしか無いじゃないか。
手段なんて思いつかない。本当に勝てる存在なのかも分からない。
それでも、スライムを倒す。それしか道はない。
僕が死ねば、愛梨だって道連れだ。
分かっているのに、少しだけ嬉しいと思ってしまう僕がいる。
やっぱり、僕は愛梨のことが好きなのだろう。なら、やることは決まっているはずだ。
バットを構えて、スライムの動きを観察する。
跳ねながら動いており、重力に従っている様子だ。
つまり、ジャンプしたタイミングはスキであるはず。
まずは1つ手がかりを得た。ただ、どうやってタイミングを取るかだ。
スライムはいきなりこちらに飛びかかってくる。
後ろに愛梨がいるから、避けることはできない。
バットを盾代わりにして、スライムの攻撃を受ける。
「うぐっ、痛い!」
ものすごい衝撃で、顔面にバットが当たった。
とても強くて、鼻や口の中から血が出てくる。
鉄の味が広がって、匂いも1つしか感じられない。
防御をしていても、ジリ貧になるだけだとよく分かった。
なら、攻めるしか無い。愛梨が見守っている。これ以上、情けないところは見せられない。
「行くぞ、バケモノ! ただ倒されるのを待つだけだと思うなよ!」
自分を鼓舞してはいるけれど、声は震えてしまっている。
そうだよね。怖くないわけがない。愛梨が居なかったら、今でも逃げる手段を探っていたはず。
ただ、愛梨を見捨てて自分だけ助かるなんて選択肢は、僕の中にはない!
スライムが跳ねるのに合わせて、バットを横に薙ぐ。
当たって、敵は吹き飛んでいく。今の姿だけをみると、マスコットっぽさがある。
だけど、油断してはいけない。ダンジョンでは何人も死んでいるんだ。
ただの一撃で死ぬような相手なら、人間でも勝てる相手なんだから。
「当たった。何も通じないわけじゃない。勝てる手段はあるはず。やれる。やれるぞ」
自分に言い聞かせていく。勝てると信じなければ、絶対に勝てない。
もしどうしようもない存在だったのだとしても、せめて最後まであがく。その決意を込める。
愛梨が見ている前で、何もせず諦めるなんてできないんだから。
「優馬君、頑張って……!」
「任せて!」
ここで応援されて、気合が入らないわけがない。
なんとしても、死んでもスライムを倒してみせる。
きっと、ほんの小さな一歩でしかないのだろう。他にモンスターが居ない保証はないのだから。
それでも、今ここで勝つ価値は、他の何よりも大きいのだと信じるだけ。
思った通り、スライムは問題無さそうにもう一度飛びかかってくる。
またバットを振りかぶって叩く。また吹き飛んでいく。
2回バットを叩きつけて、それでも敵は倒れない。そもそも倒れるのだろうか。
いや、無駄だとしても諦めない。愛梨が応援してくれたんだから。
絶対に最後まで戦い続ける。本当に死ぬ、その瞬間までは。
「何度でも来い! 何度だって叩いてやる!」
他に手段は思いつかないから、馬鹿の一つ覚えだとしても。
相手は生きている以上、逃げたってもう一度追いつかれるだけだろう。
ここで倒せなければ、きっと未来は1つ。覚悟を決める以外に、道はないんだ。
もう一度、スライムが飛びかかってくる。同じようにバットを振る。
でも、今度は外してしまった。そのまま、僕の胸に衝撃が襲いかかる。
息が止まって、そのまま倒れて頭を打つ。痛いなんてものじゃない。
だけど、まだ力は入る。なら、戦うだけ。
幸いにも追撃は襲いかかってこなかった。だから、まだ生きている。まだ頑張れる。
「優馬君! 死なないで!」
「安心して。絶対に勝ってみせるから」
バットを杖に立ち上がって、もう一度構える。
後ろに愛梨がいる以上、絶対に通す訳にはいかない。今度はさっきみたいな無様はさらさない。
僕が死ねば、愛梨も死ぬ。それだけは許してはいけないんだから。
「こっちを見て!」
声の方を振り向くと、愛梨の方からスライムに野球ボールが跳んでいった。腕が振り下ろされているし、おそらく投げられたのだろう。
ボールが直撃したスライムは、愛梨に向かっていく。
考えることすら放棄して、僕はスライムへと走った。
「今だよ、優馬君!」
愛梨が何かを言っている。そんなことより、スライムを倒さないと。
絶対に助ける。愛梨の方へ行くスライムに、全力でバットを叩きつける。
スライムに直撃して、形がゆがむ。地面に挟まれて苦しいのか、相手はまだ動けない。
もう一度バットを叩きつける。反撃は来ない。
何度も何度も振り下ろしていく。全部の攻撃が当たる。
バットが持ち上げられなくなるくらいまで、スライムを叩き続けた。
手からバットを取り落とし、全身から痛みが襲いかかってくる。
それでもスライムから目を離さない。すると、ただの水のようになっていった。
「倒せた、のかな……?」
「うん、きっと。優馬君のおかげだよ。昔みたいに、また助けてくれたね」
愛梨はあたたかい笑顔を見せてくれて、ほんの一瞬だけ痛みを忘れられた。
手を握ってくれて、かなり痛かったけど我慢する。
ちょっと気になったのが、愛梨が興奮しているような、嬉しそうな声に聞こえたこと。
まあ、命がかかっていたんだから興奮するし、助かったんだから嬉しいよね。
「こんなに手の皮がめくれちゃって。頑張ってくれたんだね。犬から私を助けてくれた時みたいに、優馬君は私のヒーローだよ」
僕達がお互いに小さかった頃、犬に追われていた愛梨をかばったことだよね。
代わりに僕が噛まれて、犬に近づくことも嫌になったけれど。
今では完全に猫派で、犬はできれば視界にも入れたくない。
それでも、愛梨から感謝されているのだと思うと、僕のトラウマだって勲章みたいに思えるんだ。
「たった一体のモンスターに、酷い有様だけどね」
「ううん。私のために全力だったって分かるから。ありがとう」
愛梨からの感謝の言葉だけで、今回受けたケガも苦しみも、全部が報われたような気がした。
ときどき意地悪も言われるけど、やっぱり優しい人だよ、愛梨は。
僕を信じてくれて、心配してくれて、褒めてくれる。
弱くて情けない僕だけど、愛梨が居てくれるのなら、捨てたものじゃないって思えるんだ。
「他にモンスターが居なかったら、病院に行こうね。結構ケガしちゃってるから」
「そうだね。念のために、検査くらいはしてもらった方がいいかも」
結局、病院には行かずに愛梨の手当てで終わったんだけど。
この日には、他にもモンスターがいっぱい現れていた。
僕の知らないところで、大勢の犠牲者が出たみたいだ。
全国的に被害があったみたいで、大変な状況だったらしい。
なんとかモンスターを退治することには成功したみたい。
警察やら自衛隊やらが、おおわらわになりながら動いていたらしい。
それでも、病院には重症者が大勢いたし、病院自体が壊れたところもあったとか。
やがてスタンピードと名付けられた、ダンジョンからモンスターがあふれる現象。
僕達の日常は薄氷の上にあるのだと、心の底から思い知らされた。
そういえば、被害の規模の割には、僕が出会ったモンスターはスライムだけだ。
もっとたくさんのモンスターに襲われても、おかしくなかったのにな。
まあ、運が良かっただけだよね。気にしすぎても良くないか。
国は必死になってダンジョンを調査して、それぞれに区分を発表した。
Sランクダンジョンから、Eランクダンジョンにまで分けられた。
分かりやすい命名で、とても危険性が想像しやすい。
Eランクダンジョンは人間にも対応できるレベルの場所で、Sランクダンジョンは入ったら絶対に死ぬものということらしい。
問題は、ただダンジョンという災害が去るのを待っているのは難しいということだ。
国はダンジョン攻略のための人員を募集している。
いま手元にある戦力だけでは、きっと手が足りないのだろう。
つまりは、待っているだけでは現状は終わったりしない。
スタンピードが一度起こった以上、二度目がないという保証はない。
僕は愛梨を守るために、Sランクダンジョンを目指すことに決めた。
きっと、難易度が高いということは、そこに原因があるはずだと信じて。
まずは、一歩一歩進めていくしか無いけれど。
誰かに任せないのかって聞かれることもあると思う。
でも、次のスタンピードのためにも、最低限モンスターとの戦いは覚えたいから。
愛梨を守ることだけが、僕の目標。それを忘れるつもりはない。
ケガが落ち着いた頃、僕は愛梨に決意を話すことに決めた。
彼女の家に向かっていって、愛梨の部屋で。
「優馬君。何かあったの? 顔がいつもと違うよ?」
やはり、愛梨には気づかれてしまうみたいだ。
僕が分かりやすいのか、ずっと一緒にいたからなのか。わからないけど、愛梨に理解してもらえることは嬉しい。
一度深呼吸をして、ゆっくりと話し始める。
「ねえ、愛梨。スタンピードがあって、愛梨も危ない目にあったよね。だから、僕はダンジョンに挑もうと思うんだ。攻略すれば、この災害は終わるかもしれないから」
「優馬君がやるべきことなの? 私は大丈夫だよ。少しくらいは、強くなるから。ビビリな優馬君には、向いてないと思うよ」
僕が臆病であることは、とてもじゃないけど否定できない。
本音のところでは、誰かに勝手に解決してほしい。
でも、スタンピードのせいで愛梨が死にかけていたから。僕が居なかったら、きっと犠牲になっていたから。
黙って見ていることなんてできない。ただの他人が死ぬだけなら、別にどうでも良かったんだけど。
「ありがとう、心配してくれて。僕は何があっても死んだりしない。絶対に、愛梨の所に帰ってくるから」
「約束だよ。優馬君が死んだら、私も死ぬからね。だから、無茶はしないこと!」
「もちろんだよ。愛梨が生きていてくれないなら、何の意味もないんだから」
「じゃあ、待っているから。終わったら、私から言いたいことがあるんだ。優馬君だけに、言いたいことが」
それってもしかして。
なら、絶対に死んでなんかいられないよ。僕だって、愛梨に言いたいことがある。
大好きだって。ずっと一緒にいてほしいって。
愛梨の為なら、体の奥底から力が湧いてくるくらいには。
「分かった。愛梨、またスタンピードがあったら、絶対に逃げてね。僕が居るとは限らないから」
「一緒なら、優馬君が守ってくれるからね。安心して。優馬君のためにも、必ず生きてみせるから」
僕達は指切りをして、それから僕は家に帰っていった。
さあ、まずはEランクダンジョンからだ。急がないといけないけど、焦りは禁物。
一歩一歩、確実に足を進めていこう。愛梨との日常を、また過ごすためにも。