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第2章 第2話 イカ焼きシスターズ③

「ああ、そうそう。忘れてたわ~。みっちゃんに、手伝ってほしいことがあったの!」

 アイリは思い出したように、手をパンと叩いた。




「飲むヨーグルト……?」

 の、段ボールだ。しかもたくさん。玄関前に置かれた大量の段ボールの箱に圧倒される。


「ほんと助かるわ~。ありがとね、みっちゃん」

「いえいえ」


 二人で手分けして大量の段ボールを運んでると、ふと疑問に思った。


「あの、こんなに大量の飲むヨーグルト、何に使うんですか?」

「社員が飲むのよ~」

「福利厚生的なやつですか?」

「さぁ? でも、なんか毎月届くのよね。解約もできないし……」


 なんかそれ、SNSで見たことあるなぁ。やめた社員が定期購入していた商品が、ずっと会社に届き続けるやつ。


「ずっと前にいた社員さんが飲むヨーグルトが好きで定期契約してたらしいんだけど、死んじゃってね。もう十数年もずっと毎月届き続けるのよね……」

「ひぇっ……!」


 ホラーなやつだった。

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