163. 『どっちのましろでSHOW!』配信①
そして週末。時間は20時50分。今日は21時から4期生の皇ジャンヌちゃんとの初コラボ配信の日である。ディスコードで通話を繋いで待機しながら、コラボの流れを確認する。
初コラボだもんな。緊張してると思うが、何とか成功させよう。そんなことを思っていると時間が来てコラボ配信が始まる。
コメント
『初コラボおめでと!』
『ジャンヌちゃん好き!』
『頑張れ!』
「皆さんこんばんは。神託を受けし聖なる少女、Fmすたーらいぶ4期生の皇ジャンヌです。今日も色々守っていきますよ!さて、今日は本当に緊張してて……マウスを握る手が手汗でびしょ濡れなんですが、よろしくお願いいたします」
コメント
『緊張伝わってくるw』
『がんばれ!』
『姫だもんな』
『いきなりエースとか』
「皆さんありがとう。待たせるのは良くないので、自己紹介お願いします」
《こんばんは。Fmすたーらいぶ1期生、みんなの姫こと姫宮ましろです》
「今日はましろ先輩が来てくれました!本当に嬉しいです。感動です。」
《大袈裟だなぁwいつも通りで大丈夫だよ。タグどうしようか?『#ひめらぎ』でいいかな?ましろの『ひめ』とジャンヌちゃんの『らぎ』ね》
コメント
『#ひめらぎりょ』
『ジャンヌちゃん深呼吸』
『落ち着いて』
『初々しい』
「あ。はい。スーハー。すみません。つい嬉しくて」
《気にしないで。今日は面白い企画やるんだよね?》
「あっはい。今日の企画は『どっちのましろでSHOW!』というもので、僭越ながら私、皇ジャンヌがましろ先輩の声を真似させてもらい、1期生は本物のましろ先輩、4期生は皇ジャンヌを当ててもらうという企画です」
《同期だもん。当ててもらわないと困るよね?ちなみにこの配信のためにディスコードのアイコンと名前同じにしてあるから。準備万端だからね》
コメント
『了解』
『声似てるかな?』
『聞きたい』
「では早速……うぅん。こんばんは姫宮ましろです。……どうですか?」
《どうかなみんな?ましろは自分の声だから良く分からないけど》
コメント
『似てる!』
『すごいそっくり!』
『ちょっとテンション高い姫』
「良かったです……」
《まぁ似てなかったら企画倒れの炎上案件だからねw》
「とりあえず助かりましたw」
《それじゃ早速1期生と4期生に凸する前に、凸したい人がいるんだけどいいかな?早速繋ぐね。あ。ジャンヌちゃん、凸した人に送るチャットのルールを配信画面に貼っておいて》
「あっはい」
『今配信中です。自己紹介お願いいたします。『どっちのましろでSHOW!』にようこそ。AとBの姫宮ましろのうちどっちが本物かを当ててください。ちなみに喋らせることができるのは次の選択肢から2つだけです。①自己紹介②名前を呼んでもらう③質問に答えてもらう、あなたは無事に正解できますか?』
コメント
『誰だろ?気になる』
『誰だろ?』
『誰だ?』
《もしもし?ん?あれ……ましろん先輩ディスコードおかしくなってますよ?2人いますw》
コメント
『この声は』
『かのんちゃんw』
『隊長きた!』
《あの……あれ?チャットが……配信中!?あっこれジャンヌちゃんの……Fmすたーらいぶ3期生双葉かのんです。ふむふむ。なるほど、かのんも甘く見られたもんですね。2つもいりませんよ。軽く当てますから!名前呼んでもらいますか!まずAの方》
「……かのんちゃん」
《あー……はいはい。じゃあBの方》
《かのんちゃん》
コメント
『似すぎw』
『分かるのか?』
『かのんちゃん頑張れ!』
《はいはい。もう分かりました。答えはBです。Bがましろん先輩です》
「正解です!良く分かりましたねかのん先輩」
《当たり前じゃないですか!口では説明できないけど、かのんには分かりました》
《良かったねかのんちゃん。『ましのん』が解散にならなくてw》
《代償が大きすぎですけどw》
コメント
『草』
『でもすごい!』
『かのんちゃん最高』
『さすが親衛隊』
「かのん先輩凄いです。流石です。ちなみに私のましろ先輩似てましたか?」
《うん。似てた似てた。他の人はもしかしたら分からないかも》
《デモンストレーションとしては最高だったね?ありがとねかのんちゃん》
《あっはい。そうだ、ジャンヌちゃん初コラボ配信おめでと!頑張ってね~》
「ありがとうございます!頑張ります!」
彩芽ちゃん本当にすぐ当てたよ……恐るべし親衛隊隊長……。