143. 『教えてひなた先生!神絵師ひなたのサムネ作り講座』配信②
月城さんが作ってきた素材を使いながらサムネを作っていく。その素材はどれも可愛く、そして使いやすいものばかりである。
「う~ん……これはどうしよ?」
「かのんちゃん。この素材は右下に影があるから、これを消してみるのはどうかな?」
「ましろん先輩。やってみます」
「あれ?ましのんてぇてぇしてるじゃんw」
コメント
『てぇてぇ』
『ましろんにお世話されてるのかのんちゃんかわゆす』
『オレもお世話してくれ~』
「顔赤いよかのんちゃん?」
「ソフィアちゃん。そんなことないよ……」
こうしてわいわい騒ぎながらもサムネ作りは進んでいく。その過程を観ながらサムネをリスナーに見せて反応を伺う。
コメント
『かわいい!』
『いい感じ!』
『なんかシンプル?』
『シンプルでええんちゃう?』
『もうちょっと凝った方が良くない?』
『このサムネで決定?』
「みんな上手だね。やっぱり配信者にもなると、こういうの慣れてくるからね。あ。ましろちゃんのサムネの文字凝ってるね」
「そう?最近素材を買ったからさ。これ水性ペンで書いたみたいに少し滲ませられるんだよね?」
「いいなぁ。なんかお洒落なカフェみたいな雰囲気あります!ソフィアもその素材買いたいです。あとで教えてください」
「うん。いいよ」
コメント
『お洒落なカフェかな?』
『ソフィアちゃんが店員さんかな?コーヒーください』
『ソフィたんは妹』
『ソフィたんのコーヒー代払うわ』
「ソフィ友さん。ソフィアちゃんのコーヒー代とか一杯10000円くらいするんじゃない?VIP御用達の高級カフェとかじゃないと……大丈夫?」
「え?そんな高くないですよ姫先輩w普通で大丈夫です!」
「確かに。そう言えば、今日ましろちゃんの家に来るとき途中でソフィアちゃんと会ってね。ひなた生まれて初めてリムジン乗ったよ。あれドラマとか物語の世界だけかと思ってたw」
コメント
『リアルお嬢様』
『リムジンは草』
『オレも乗りてぇ』
「運転手さんもいたし。ソフィアちゃんの家は執事とメイドさんとかいるの?」
「いないですよ。ソフィア本当に普通ですから。居てもお手伝いさんくらいです」
「普通の家は運転手さんとかお手伝いさんいないからw」
「え?いないんですか……?」
「あはは。いないよ。それよりリスナーさん何か聞きたいことあるかな?せっかくだから色々答えていくよ」
コメント
『草』
『いるのが当たり前だと思ってる』
『いやいないよソフィたんw』
『ましのんのデート!』
『遊園地!』
「じゃあましのんの遊園地デートだって。どうだったかのんちゃん?」
「あ……はい。『ましポん48』の時に終わったらどこか行こうって話してて、でも忙しくてついこの間になったんですけど……楽しかったです」
「でもさ?かのんちゃんさ絶叫マシンが苦手で、お化け屋敷も怖くて、乗り物酔いするから全然アトラクション乗らなかったよね?」
コメント
『草』
『おいw』
『楽しいのかそれ?』
「ごめんなさい。でもましろん先輩と一緒に園内を歩いたり、色々食べたりして楽しかったし、最後は観覧車に乗って夜景を見て……その……幸せでした」
「……ましろも幸せだったよ。また行こうねかのんちゃん」
「お~い!ましのんてぇてぇしてるじゃんw配信外でやってくれないかな?」
「あれ、ひなたさん嫉妬しちゃった?姫神てぇてぇ始める?」
「そんなこと言って、ましろちゃん裏じゃひなたに敬語でよそよそしいじゃないw」
「なんでバラすのw」
コメント
『www』
『マジか』
『仲良いな』
『やっぱり同期w』
その後、ひなたさんの指導のもとみんなのサムネが完成した。そして出来上がったサムネを見ながら色々雑談をして配信が終了する。
初めてのオフコラボだったのか玲奈ちゃんは終始楽しそうだったし、彩芽ちゃんも同期と一緒だからかいつもとは少し違うような気がした。
ちなみに彩芽ちゃんが作ったサムネは『ましのんてぇてぇ』だった。